さすらいのブログ
Amebaでブログを始めよう!

何だろうなぁ、例えるなら付き合ってる彼女が突然転勤になって

いきなり遠距離恋愛になったような感じでしょうか?

中野たむ選手は6/15のBeginning新木場大会を最後に退団して

今後はフリーのプロレスラーとして活動をします。

 

いろいろな話や情報が飛び交っているのは承知していますが

中野たむ選手はまだフリーとして1試合もしていないので

今回の件がどうであったのかはこれからの時間の中で

少しずつ答えが出てくるんじゃないかな、今はそう思っています。

 

ただ、Beginningを退団して、アクトレスガールズのリングからは

遠ざかることだけは確実なので今まで少なくとも月に一度は

新木場へ行けば会えていたのにこれからはそうではなく

いつ会えるかどこで会えるかがまだルーティン化していないから

少し寂しい気持ちになるのは仕方がないですよね。

会える事が当たり前だったから少しだけ戸惑いはありますね。

この日の入場はデビュー当時のコスチュームと入場テーマ曲。

ここで生まれてここで育った中野たむというレスラーが

今日はその全てを教えてくれた堀田祐美子選手と試合。

原点に帰るという意味だったのかな?

 

何か、いつもの堀田さんと違う・・・

いつもは対戦相手を受け止めるという感じのオーラがあるのに

今日はそれがあまり無い気がします。この辺り、本当に上手く言えないのですが教官らしさというか何と言うか・・・そういうのが無くて。

たむ選手へのコール

堀田選手のコール直後、何と堀田選手から急襲!

今までに観たことのないシーンでした。

場外乱闘のシーンはとても暗いのでRAWで撮ったデータに

露出補正をかけています。でも+2くらいに上げるとノイズが

結構目立ちますね。

 

試合開始から相当の時間、場外での攻防でした。

中野たむ選手がこれから歩もうとしている道の厳しさを

長年女子プロレスに身を置いている堀田選手が身をもって

伝えたかったのだと思います。それをみんな分かっているからこそ

場外カウントを取ることをしていなかったのでしょう。

退団する者への清算マッチではなく、この先フリーとして

やっていけるのかを堀田さんが確かめているようにも感じられ。

 

中野たむ選手がここまでの場外乱闘をするシーンは初めてみました。

 

やっぱり中野たむ選手と言えばこの蹴りとセントーン。

この先、どこのリングで誰と試合をしてもこの技は観たい。

試合終盤には中野たむらしさが存分に

 

しかし試合は堀田選手の必殺技

ピラミッドドライバーで3カウント。

 

 

 

堀田さんも時々声を詰まらせるというか、かける言葉を一つ一つ

選んでいるように感じました。

要約すると、外の世界は厳しく、危険で怪しいことも多い。でも覚悟を決めて退団するたむを応援するつもりで自分の通常スタイルで闘った。ここにいる時よりも落ちたら今日よりももっとボコボコにしに行く。

 

たむ選手も言葉は考えてきていたようですが上手く言えないので

試合で伝えようとしたけどまだまだと言った上で「ホンモノになります」

という決意を語ってくれました。

こういう時に気の利いたことを書ければいいのですが

ある程度感情移入が進んでしまうと書けないものですね。

ただ、たむちゃんにはアクトレスガールズOGとして活躍することでアクトレスガールズって何?と注目を集めて欲しいし、これからもアクトレスガールズで活動するメンバーにはたむちゃんが「退団しなければよかった」と後悔するような団体を目指してもらいたいです。

そしていつの日か同じリングに立てる事を期待しています。

 

 

最初にたむちゃんの売店に行ったのは他団体で自分の試合は無くてセコンドに来ていた時だったと思います。

「さすらいさんって実在したんだ!」と自分が何だか幻のツチノコか何かになったような気分を味わったのを覚えています(笑)

 

だから今度は日程を調べて出かけて行って観戦して

売店で「たむちゃん活躍しているね!」と私から言う番かなと思っています。

 

 

推し、というか応援している選手同士の対戦は楽しみな反面

どちらを応援したらいいのか、どちらを応援すべきなのか

踏み絵を迫られているようで地味につらい。

 

6/15 Beginning新木場大会。

この日の第一試合がまさにそんなカード。

高瀬みゆき選手VS角田奈穂選手

2017年デビュー組のトップを走っているといっても

おそらく異論は出ないと思われるみゆ姐と

アクトレスガールズ一期生の中で独自の立ち位置を持つなおにゃー。

 

普通は会場を温める役割の第一試合にこんな熱いカードを

さらっと持ってきてしまうあたり、Beginningから目が離せない。

一歩間違えると会場を温めるどころかお腹いっぱいにしてしまう、

そんなリスクもはらんでいる。

 

そういう背景があるからなのか、みゆ姐もいつもより心なしか

緊張しているように感じられる。

個人的には入場パフォーマンスが終わり、ファンベールを

肩にかけてコーナーに向かう姿がかっこいいと思います。

 

なおにゃーの入場。

タッグマッチなどで他の選手と一緒に入場する時は別として

シングルマッチで入場する時は妖艶さと媚びない気高さ、

そんな雰囲気を十分感じさせてくれる。

うかつに近づいたら引っ掻かれそうなのだ。

 

両選手のコール。そして最初はクリーンに握手でスタート。

 

最初は力比べ。

しかし、この後なおにゃーの顔面引っ掻き攻撃から雰囲気が一変!

 

ん?今なにした?何してくれてんねん!

ここでもうスイッチが入り、エンジン全開なのが分かります。

こういうところがみゆ姐の大きな魅力です。

第一試合からこのバチバチした攻防。

日常から非日常の空間へとやってきたばかりのお客さんも

あっという間に引き込まれます。

 

セコンド陣。なおにゃーには一期生の万喜なつみ選手が

みゆ姐にはドウキーズの関口登子選手が。

噛み付き攻撃。

ブラッディーファング(牙)とかブラッディーバイト(噛み付く)とか

名前付けたらかっこいいな。反則技だけど(笑)

ボディスラム、そして最近多用している首四の時縦回転付。

なおにゃーもタックル、そして口と鼻を塞ぐ攻撃。

そこから腕を取りにいくも・・・

そのまま持ち上げてぶん回して叩きつける!

前回のACT20で本間多恵選手相手にも披露してどよめきが起こり

会場の雰囲気を全部持っていったみゆ姐らしいダイナミックな攻撃。

「奈穂さん軽いですね~♫」

前回の多恵さんの時は言ってなかったですが、

それは今回この技にも多少慣れてきてこういう挑発が

出来ることになったということで、決して多恵さんの方が重(以下自粛)

なおにゃーもラフ殺法全開!

そしてみゆ姐に挑発される形でドロップキック。

なおにゃーのドロップキックは初めて見たなぁ。

正直なところフォームにもまだ改善の余地があるし、

この日はコーナーに向かって、つまりリングの中で一番長さのある

対角線を助走に使ってのドロップキックだったので

一般的なロープに飛んで、あるいは相手をロープに振ってという

シーンでは何とも言えない。

なおにゃー自身がドロップキックを今まで使ってこなかったのも

実はここにも理由があるんじゃないかと思う。

ふ、藤原組長みたいなヘッドバット!

最後はすっかりお馴染みとなったKAMIKAZEでカウント3。

「こんなもんですか?」

「短くないですか?」

「まだまだやれるんじゃないですか?」

「ドロップキック出来るじゃないですか!?」

「私の練習に一番付き合ってくれたの奈穂さんじゃないですか?」

「だから私には分かるんです」

 

みゆ姐の熱い、熱い言葉が続きます。

選手が増えて他団体への出場も増えて上り調子のBeginning。

でも冷静に見れば6/16現在、一期生の4人と

今年デビューした選手6人、そして練習生の皆さんなので

選手層という見方をすると楽観視は出来ない。

そんな危機感をみゆ姐も感じているからこそ、

自分たちドウキーズがもっと上に行って一期生との差を詰めたい、

誰か一人が飛び抜けるんじゃなくて皆で上に上がらなくては

意味がないんだ、団体としての力をもっともっと付けたい、

そう思っているに違いない。

そしてそんな思いは他団体参戦を通してどんどん強くなっているはず。

だからこそ、本当はもっと出来るはずの一期生の先輩に対しての

歯がゆい思いが熱いマイクに繋がったんだろうと思う。

 

 

対するなおにゃーは一言「にゃー!」

思わずみゆ姐も笑ってしまいました。

「えっと・・・ネコ語は私分からないので・・・」

 

角田奈穂選手は、舞台女優さんでもあり、なおかつ

舞台においてはキャスティングという舞台成功の鍵を握る

重要なお仕事をされることも多い。

たくさんの役者さんたちを皆ハマリ役だと思えてしまうくらいに

配役していく手腕は、過去2回舞台を見た私としては

見事というほかはない。

 

舞台は主役だけでは成り立たないし、未完成のものを

お客様の目に入れることは絶対に出来ない。

長年そうした環境に身をおいて自分自身に対して

恐らくは数え切れないほどの厳しいダメ出しをしてきたはず。

 

アクトレスガールズとなった今でもそれはなおにゃーの中に

美学としてあるはずで、だから自分で納得出来る技以外は

例え出来ても試合では使わない。ナンバーワンを目指しつつも

自分自身をBeginningの中でキャスティングするとしたら?

その答えが今のスタイルでオンリーワンを確立するという

選択肢だった気がしてならない。

正統派よりも道のりが険しいことは承知の上で。

 

ナンバーワンは突き詰めるとオンリーワンになるけれど

毎月毎月ACTという舞台の幕はナンバーワンからの昇華を

待ってはくれず、その中でお客様に何をお見せするのか?

大器晩成型の自分が今、何をお見せ出来るのか?

相当悩んだ上で今のスタイルが出来上がったのではないだろうか?

 

幸いブログを読むと「ぶれません」「貫きます」というワードがあり

これからもなおにゃーの、なおにゃーらしい試合が見られる事が

分かって安心したファンも多いんじゃないかと思う。

 

すぐの再戦ではなく、みゆ姐もなおにゃーもそれぞれのやり方で

お互いにもう一段高みへと登った時に、対角線にいる

二人をもう一度見てみたいと思わせた。

 

最後に・・・普通のネコにはコーヒーやチョコレートは厳禁なのですが

なおにゃーについては逆に大好物だそうですのでお差し入れの参考に。

画像はその大好物をお差し入れした時に

撮らせていただきました。

 

 

リングの妖精、万喜なつみ選手。

他団体への参戦もすっかり珍しくなくなったアクトレスガールズ。
ただし、シングルでメインイベント、相手は初対戦ともなれば
その緊張は想像を絶するものなのだろうと思う。

CMLLとのコラボ興行とは言え、主体となるREINAの選手は
メインイベントのリングにはいない。
つまり、他団体の興行のメインを実質任されたと言っていい。


 今までも、アクトレスガールズの興行では何度もメインを務めた
万喜なつみ選手。
他団体からの初参戦選手に当たる確率は他の選手に比べて
圧倒的に多いような気がする。しかも相手は全員他団体の
エースクラスだったりする。

他団体参戦時でも初見のお客様のどよめきを誘うムーブ、
そして高い身体能力と試合の組み立てに団体関係者の
信頼が厚いのだろうと思う。


この日(6/4)の対戦相手はシルエタ選手。
メキシコの選手で、調べたところ、年代、キャリアは
日本では松本浩代選手とほぼ同じ。

 


 側宙を連写で撮りたい場合はこのカットでもう少し上に余裕が無いと
次のカットで脚が少し見切れます。ある程度広めに撮って後から
トリミングするのがいいかも。

 シルエタ選手も人気があります。
CMLL-REINAと銘打った大会だけあってコアな昔からの
ファンの姿もたくさん見られました。私はまだまだ新参者。
 

決して大きくはない、ハッキリ言えば妖精サイズの身体に
プレッシャーを一身に受けて試合スタート。

さりげなく脚を絡ませて倒す、こういうところがとても上手い!

レガース付けてないからメチャ痛いだろうな・・・


妖精が飛ぶ!妖精が舞う!

この日はドロップキックを多用。当たる瞬間に
ちゃんと相手を見据えているのが分かります。


シルエタ選手、ラフ殺法も。左下の手はほぼセコンドについている
アクトレスガールズ勢のもの。

スリーパー+キャメルクラッチ。脱出不可能かと思われましたが・・・

仲間のピンチに後方から見ていた安納サオリ選手も思わず
エプロンサイドまで出てきて檄を飛ばします。

 


 
心配そうなサオリンの視線の先にはこんな光景が。


ドロップキックで活路を開く。渾身の力で締め上げます。

シルエタ選手も簡単には主導権を握らせません。

セコンドの角田奈穂選手とロープがかかっちゃったけど五十嵐乃愛選手。

エルボーの打ち方が力強い!Sareee選手の影響かな。

仲間内でも空中姿勢が素晴らしいと評判のフライングボディアタック。
個人的にはなつぽい本人が目指す「スーパースター」にかけ合わせ
「スーパースタープレス」と名付けてもいいんじゃないかと。

 


 ロメロスペシャル。フォーム完璧ですね。

 


セコンドに「押さえとけー!」と命じたのち、場外にいるシルエタ選手へ
スーパースタープレス。

この技の前にはセコンド陣に対して場外のシルエタ選手を
「(リングに)上げろー!」
写真は撮れませんでしたがセコンド陣が皆でシルエタ選手を
リングに押し込むというランバージャックデスマッチのような
シーンがあったことも書き記しておきたい。

 


あわやのシーンもあったものの、最後はシルエタ選手の
ムーンサルトでカウント3。

すぐに駆け寄る安納サオリ選手。

他団体、そしてCMLLとのコラボ興行ということもあり
この日万喜なつみ選手を初見というお客様もいらしたはず。
試合前は「ナントカなつみちゃん」(by山縣優選手fromWAVE)
と思っていたお客様も試合後には「万喜なつみ」と名前が
しっかりインプットされたのではないかと思う。


アクトレスガールズBeginningは産声をあげてからまだ2年。
団体、選手ともに知名度という点ではまだまだ伸びしろしかない。
他団体参戦が増えてファンとしては観戦機会が増えて嬉しいが
彼女たちはそのつど初見のお客様の心にアクトレスガールズを
刻みこむミッションがある。

そのミッションを昨年終盤から先頭に立って遂行しているのは
小さな身体のリングの妖精、万喜なつみなのだと思う。

優れた身体能力と気迫がほとばしるファイトでリングの上では
決して小さくは見えず、むしろ最近は頼もしささえ感じることが出来る。
売店では自分の試合だけではなく、今日全体がどうだったか
逆に聞かれる事も多い。

広い視野、全体を見る目を養いながら活躍の場を広げていく
その姿を見ていると、彼女の目指すスーパースターへの
ステップを確実に登っていることを確信出来る。


 それにしてもこの笑顔、一家に一人欲しい。