友 死す | HIDE と Copen (ヒデとコペン)

HIDE と Copen (ヒデとコペン)

2021年12月12日までの13年間 黄色い コペンを操っていた怪しいオヤジ
2022年10月25日に三途の川を渡りかけたオヤジ
ジョギング、映画観賞、一人旅、ガーデニング、(遠ざかっているが)DIY
仕事はとってもいいかげん。
そんなオヤジの四方山話のブログです。


一昨日の夜のこと

銭湯で湯船に浸かっていると顔見知りの方から20分ほど前に救急車で運ばれたことを聞いた

洗い場で体を洗っていると崩れるように意識を失ったとのこと

幸いにも床に崩れ落ちる前に抱き抱えられ、そのまま更衣場へ運び出され救急車が来るまで心臓マッサージを受けることができたそうだ

銭湯で良かった

家で一人で風呂に入っていたら発見が遅れてどうなっていたか…

ちょっと安堵した

彼とは5年ほど前からのランニング&銭湯仲間である

いや、正確にはランニングサボり仲間と言うべきかもしれない

それでも年に2回ではあるが大会にも一緒に参加し低レベルなデットヒートを繰り広げていた

昨年はHIDEが骨折で参加できなかったが、一緒に参加した大会の勝敗は五分五分となかなかのライバルだ

星飛雄馬と花形満といったところか

走る前や銭湯で顔を合わせる度に冗談を言い合う仲だった

数日合わないとお互いに安否を確認し合う仲

いくらか落ち着いた今日、見舞いに行ってかまってやるつもりだった

二月ぐらい前から走っていると左の靴が地面をこする音がした

一月ぐらい前から臀部下に痛みがあると訴えて練習も2,3日置きぐらいになっていた

その度ごとに医者に行けと行っていたのに

何度も医者に行けと言ったのに

馬鹿野郎!




昨日の昼過ぎ、知り合いの方から電話があった


彼は亡くなった

救急車の中で息を引き取ったらしい

電話を耳に当てたまま、言葉が出てこなかった

電話口から一昨夜の救急車に運び込まれるまでの様子を聞いた

もちろん、結論が変わるはずはない

返事の声が震えているのが自分でもわかる

話の最後は通夜と葬儀の日取り

連絡していただいたお礼を言うのがやっとで電話が切れた

医者に無理矢理にでも連れて行けば良かった

HIDEがもっと真剣に訴えていれば行っていたかもしれない

そんな思いに頭が支配され続けている

二月前から俺は兆候に気づいていたのだ

一生取り戻せぬ後悔

友を一人失った

明日は恒例の週一のランニング休息日

何があってもランニングを休んで近所の日帰り温泉に行く日

彼も同じだ




なぜか書きたくなってしまった
何を訴えたいわけでもなく
どうして欲しいわけでもなく
なぜかHIDEの日記として記さなくてはという想いから