テレビでも先日放映されましたよね。

3時間22分のとても長い作品で、途中に10分間の休憩がある映画です。
DVDでも10分間の休憩がありました(笑)。
DVDでそこまで忠実に再現しなくても良いと思うけど…
就職した年の夏の夕暮れ、盆踊り会場で、御巣鷹山に向かって迷走するJAL123便のニュースをラジオで聞
きながら夕涼みをしていた若かりし頃の自分を思い出しつつ見させてもらいました。
とにかく、骨太の超大作で、ストーリーが絶品です。
原作は、アフリカ篇、御巣鷹山篇、会長室篇の全3編(5冊)からなる山崎豊子執筆の長編小説が原作です。
かつて、史上最悪の死者を出した日航ジャンボ墜落事故などをモデルにしており、フィクションと銘打っていま
すが、当時はずいぶんと物議を醸し出したようです。
当時、日本の航空業界が撮影に非協力的だったそうです。
当時の様々な出来事を知っている人には痛烈な風刺も楽しめます。
もちろん、知らない人にも充分に楽しめる作品です。
3時間以上の作品にも関わらず一気に観てしまいました。
途中の10分間の休憩も早送りで飛ばしました。
渡辺謙はこういう役がホント似合います。
更に、これでもかと超豪華な役者で脇を固めた贅沢な作品です。
当然のように、第33回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しました。
原作をBOOKOFFで手に入れて読みますよ~。
【ストーリー】
舞台となるのは半官半民の航空会社・国民航空。主人公の恩地は労働組合の組合長として労働者の待遇改善のために邁進するが、上層部に疎まれ海外支局に左遷される。予想外に長期化した僻地勤務の末、日本に戻った彼を待ち受けていたのは、航空史上未曽有の大事故。遺族係として事後処理に奔走する恩地は、新たに就任した会長の右腕として会社の経営改革に挑むことに。恩地の同期で出世街道をばく進する行天、新会長の国見、そして私欲にまみれた会社の経営陣と政界に蔓延る魑魅魍魎。そんな男たちを影で支え続ける女たち。様々な事情を抱える事故の遺族。物語は、それぞれが胸に抱く正義を丁寧に描写しながら、時代の大きなうねりに巻き込まれた人々の生きざまを綴っていく。