先日、hiropooさんのブログで「ブレイド」のレビューがUPされていて、大好きなこの作品を超久しぶりに観返し ー

たまらなく映画評論を書きたい衝動に駆られて書いちゃいました。

 

で、今観ても全く色褪せないマーベル映画の異端児であり、スタイリッシュ・アクションの金字塔であり、アメコミ映画が今ほど量産されていなかった1998年、この作品が放ったインパクトは凄まじかったでしょう。私もリアルタイムでは観てないです。

監督

スティーヴン・ノリントン(MV出身ならではのキレッキレな映像センスが爆発しています!)

キャスト

 ブレイド:ウェズリー・スナイプス

 ディーコン・フロスト:スティーヴン・ドーフ

 アブラハム・ウィスラー:クリス・クリストファーソン

 カレン・ジェンソン:エヌブッシュ・ライト

 

<あらすじ>

人間と吸血鬼(ヴァンパイア)の混血として生まれた男・ブレイド。彼は人間を脅かすヴァンパイアを容赦なく狩る「ヴァンパイア・ハンター」として闇の世界で恐れられていました。

ある日、吸血鬼に襲われた血液学者のカレンを助けたことから、物語は大きく動き出します。時を同じくして、吸血鬼社会の若きカリスマ、ディーコン・フロストが、古代の血の神「マグラ」を復活させて人間界を支配しようと不穏な動きを見せており……。

 

<豆知識>

・当時、映画化に恵まれなかったマーベルはDCコミックスに大きく水をあけられていましたが、本作のメガヒットによって人気が一気に並び、アメコミ映画化の道を切り開いたらしいです。この作品が無かったら、後のマーベル作品な無かったかも?と考えると今作の功績は大き過ぎるゾ!!!

・主演のウェズリー・スナイプスは自身の持つマーベルへの愛とこだわりを強く持っており、コミック版とは異なる黒いレザージャケットとサングラスのスタイルを自ら考案したみたい。

 

<感想など>

もうね、「黒のレザーコート+サングラス+背中に日本刀」って、男の子の夢を全部詰め込んだようなビジュアルが最高すぎるんですよ!(≧▽≦)

血のシャワーが降り注ぐクラブでのオープニングアクションから、もう心拍数上がりっぱなし。ウェズリー・スナイプスのマーシャルアーツが本物だから、とにかく動きがスタイリッシュなんです。

で、私ががグッときたのは、ブレイドのー俺にはお前らの弱点(日光や銀)が通用しない」っていう圧倒的強者感と、その裏にある「血への渇き(ヴァンパイアとしての本能)」に苦しむ葛藤**なんです。

血清を打って痛みに耐えるシーンとか、「人間でありたいのに血を求めてしまう」悲哀がたまらないですよ。

 

そして、今回のヴィランであるフロスト。彼もまた、めちゃくちゃ魅力的なんですよ。

純血のヴァンパイアたちから「人間からヴァンパイアになった成り上がり者」って見下されてて、そのコンプレックスからクーデターを起こすんです。  

フロストってブレイドの「影(シャドウ)」だと思うんですよね。

ブレイドは「ヴァンパイアの力」を持ちながら「人間」を守る。

フロストは「人間の出自」を持ちながら「ヴァンパイア」の頂点に立とうとする。

お互いに、自分の中にある相反する属性への「同族嫌悪」みたいな感情がぶつかり合ってるからこそ、最後のバトルがあんなにアツいんだなって勝手に思ってます。

 

そんな、この映画の魅力的で強烈すぎるキャラクターたち!

① ブレイド

黒のロングコートにサングラス、そして日本刀。このビジュアルだけで白飯3杯はいけます。夜なのに頑なにサングラスを外さない徹底ぶりが最高です。

彼の行動を見ていて思うのは、**「最強のツンデレ」**だなということ。人間を嫌っている風を装いつつ、カレンを命がけで助けたり、相棒のウィスラーには絶大な信頼を寄せていたり。ヴァンパイアの衝動を抑える血清を自分に打つときの苦悶の表情など、「人間の弱さ」を必死に隠そうとするストイックさに萌えます。

なので、「いつでも坂道をスケートで登ろうとするバカがいる(Some motherfuckers are always trying to ice-skate uphill.)」と彼がラストバトルで言うセリフ。

冷静に考えると意味不明(笑)なんですけど、ウェズリーが言うと死ぬほどカッコいい!

 

② ディーコン・フロスト

純血ではなく「後天的な吸血鬼」ゆえに、ヴァンパイア界の老害(純血の幹部たち)に舐められている若き野心家(ベンチャー企業の生意気な若手社長)的な存在。

なので ー

フロストの行動って、古い体質の役員たち(純血のヴァンパイア)を文字通り爆殺して政権交代を狙う姿は、悪役ながらダークヒーロー的なカリスマ性があります。クラブで血の雨を降らせて踊る初登場シーンの、あの「俺たちの時代感」の演出は天才的。スティーヴン・ドーフの、ちょっと気だるげで色気のある悪役っぷりは、個人的に映画史に残る名演だと思います。

 

③ アブラハム・ウィスラー

ブレイドの育ての親であり、武器職人。足が不自由でいつもタバコを吹かしている頑固オヤジ。

ヴァンパイアに囲まれ、ブレイドに迷惑をかけまいと自ら引き金を引く(※のちに続編で大変なことになりますが)あのシーン。

「またな」という軽い別れの言葉に、男の覚悟が詰まりすぎていて大号泣です。

ブレイドという「怪物」を、ただの殺人マシンにせず「ヒーロー」として繋ぎ止めていたのは、間違いなくこの頑固オヤジの深い愛。彼が作る銀の弾丸や紫外線ライトのガジェット感が、作品のダークファンタジー要素をいい具合にリアルに引き締めてくれています。

 

④ カレン・ジェンソン

ヴァンパイアに噛まれながらも、怯えるどころか科学の力で立ち向かう超男前な女医さん。

一般的なアクション映画のヒロインって、ピーピー泣いて助けを待つことが多いじゃないですか。でもカレンは違います。噛まれて絶体絶命の状況から、自力で吸血鬼化を抑える治療薬を作り、さらにはヴァンパイアを体内で爆発させる血液凝固剤(EDTA)まで開発しちゃう。

「筋肉(ブレイド)と科学(カレン)のハイブリッド」

これこそがこの映画の必勝パターン。終盤、ブレイドに自分の血を吸わせるシーンの覚悟の決まり方は、ぶっちゃけブレイドより男前でした。

 

・アメコミ映画に「大人のダークさ」や「容赦ないバイオレンス」を求めている。

・90年代後半のハイテク×ゴシックなクラブカルチャーの雰囲気が大好物。

 ・とにかくウェズリー・スナイプスのキレッキレな martial arts(武術)を堪能したい。

そんな貴方にオススメです。

 

<最後に>

「アメコミ映画の歴史は、ここから塗り替わった!」

近年の洗練されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)も大好きですが、この「ブレイド」が持つ、お行儀の悪さと圧倒的なスタイリッシュさは今見ても唯一無二です。オープニングのクラブシーンだけでも観る価値アリですよ!

 

熱く語ったので、疲れちゃいましたぁ(笑)