私が今年見た作品の中でおこがましくも「ベスト10」を発表してみようかなぁ~なんて試みをしてみます。

さて、先ずは邦画から

10位 「ゼブラーマン2 ゼブラシティーの逆襲」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:三池崇史
出演:哀川翔、仲里依紗、阿部力、井上正大、田中直樹、ガダルカナル・タカ

今作は結構真面目にヒーローしちゃってますし、CGのクオリティーはハイレベル。
登場人物達を含め、「黒」と「白」を基調にしたスタイリッシュな映像は兎に角カッコイイです。一作目も様な哀れな中年ヒーロー的な要素は無くなってしまっています。

実質的な主役は哀川翔というより仲里依紗子。圧倒的な存在感で、彼女の為の作品になっています。今までの彼女のイメージを覆すエロさは・・・

また、ツッコミ所を随所に残し雑さをアピールしてB級テイストを出し、小ネタ、下ネタも散りばめている作品です。

9位  「ふたたび swing me again」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:塩屋俊
出演:鈴木亮平、MINJI、財津一郎、青柳翔、藤村俊二、犬塚弘、佐川満男、渡辺貞夫、古手川祐子
    陣内孝則、織本順吉、中村幸代

孫と祖父のロードムービー。
最大の見どころは、財津一郎を筆頭にしたベテラン俳優陣の確かな演技。

「ハンセン病」の差別、偏見を無くし、ひいては、我々が持つその他の多くの差別、偏見に対する意識に訴えかけるには、明らかに軽い作りで「そんな事もあるんだ」程度で終わってしまいそうな感じもしますが、考えるキッカケを与えてくれる作品です。

8位  「ばかもの」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど


監督:金子俊介
出演:成宮寛貴、内田有紀、白石美帆、中村ゆり、浅見れいな、岡本奈月、浅田美代子、小林隆、
    池内博之、古手川祐子
10年間かかった大恋愛。
様々な経験をするコトで、欲するだけの渇望感に満ちた一方的な愛ではなく、互いに支えあい磨きあう双方向の愛になっていく姿が描かれています。特に、傷を負い、痛みを抱えアル中になっていく主人公を演じた成宮寛貴の演技が光っています。

愛とは「相手を無条件で受け入れるコト。」「支え合い、互いを補うコト」であると教えてくれます。
男性が観ても、女性が観ても、多くの共感が得られる作品に仕上がっています。


7位  「13人の刺客」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:三池崇史
出演:役所広司 、山田孝之 、伊勢谷友介 、沢村一樹 、古田新太 、高岡蒼甫 、 六角精児 、波岡一喜
    石垣佑磨 、 近藤公園 、 窪田正孝 、 伊原剛志 、 松方弘樹 、 吹石一恵 谷村美月 、斎藤工
    阿部進之介 、 内野聖陽 、光石研 、岸部一徳 、平幹二朗 、 松本幸四郎 、稲垣吾郎、 市村正親

武士道に縛られ、武士の本懐を遂げるべき生き様(死に様)を選ばざるを得ない、矜持に殉ずる生き方しか出来ない「侍」という存在の悲哀が心に迫りる作品です。

ラスト50分間の殺陣は凄まじいの一言。大がかりなアクションの後、各人の殺陣と最後を魅せます。
暴君を演じた、稲垣吾朗のハマりっぷりと山の民を演じた伊勢谷友介の怪演も見逃せません。

6位  「悪人」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:李 相日
出演:妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、樹木希林、柄本明、塩見三省、池内万作、光石研
    余貴美子、井川比佐志、松尾スズキ、山田キヌヲ、韓英恵、中村絢香、宮崎美子、永山絢斗

孤独な魂を抱える主人公二人が共鳴し合い求めあった愛の逃避行劇と、被害者、加害者を巡る人間ドラマが濃密に描かれ、「悪」について考えさせられる作品。
殺人事件が結果的な「悪」として描かれていますが、そこに繋がるパーツ、状況等の「悪」の連鎖、タイミングで「加害者(悪人)」と「被害者」の関係性は変化し得るモノで、それは、我々の現実社会でも一緒であると気付かされます。
この物語が醸し出す説得力の凄さは筆舌に尽くしがたい程、素晴らしいです。台詞以外のロケーションや俳優陣の雄弁な演技からもヒシヒシと伝わってきます。

娘を失った父が語る台詞から「自分の為ではなく、愛する人の為に。失うモノがあるからこそ、人は優しくなれるし強くなれるのだと」と今の風潮に対する強烈なメッセージを受け取って欲しいです。

5位  「今度は愛妻家」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:行定勲
出演:豊川悦司、薬師丸ひろ子、水川あさみ、濱田岳、城田優、津田寛治、奥貫薫、井川遥、石橋蓮司

「私達の想い、言葉は相手の存在があって初めて伝えられ、伝わるもの。」そんなことを強く感じた作品です。
お互いの日常(存在)の甘え、本当の想いを伝えずにいる何処にでもいるカップルを描いている点では多くの共感を呼び、笑いと涙を確実に誘える内容です。失う前の時間は過ぎてしまってからでは絶対に取り戻せなく、素直な気持ちを相手に伝える事が、どれだけ大切なのかを教えてくれます。

前半のコミカルな展開の中に複数の伏線を張って、微妙な違和感を演出しつつ一気にネタばれさせる展開は、大ヒット舞台の脚本と言うだけあって見事でした。

4位  「パレード」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:行定勲
出演:藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林遣都、小出恵介、竹財輝之助、野波麻帆、中村ゆり
    正名僕蔵、キムラ緑子、石橋蓮司


モンスターハウスとも言える空間に集まった住人達は、誰一人として仮面を取らず、希薄で現実味の無い人間関係に埋没していき、狂乱のパーティーは終わらない・・・人間の本性?が見える怖い作品です。

前半までは、オムニバス形式の青春群像的に展開していきますが、中盤意向は暴行事件の陰や登場人物の言動を通して、現在に生きる我々人間の本性、今を覆う空気感を描き出しています。
それぞれの登場人物に自分を見出し、ゾッとする感覚を味わえます。
また、登場人物たちの距離感や会話が醸し出す雰囲気が、違和感なく彼等の日常に観客を引き込こんで行くような印象を受けました。

3位  「春との旅」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:小林政広
出演:仲代達矢・徳永えり・大滝秀治・菅井きん・小林薫・田中裕子・淡島千景・柄本明・美保純
    戸田菜穂・香川照之、長尾奈奈

人生を踏み出す孫娘と、人生を締めくくる祖父の旅。行く先々であらゆる感情が交錯し、絡み合い、彷徨いますが・・・激しく葛藤し、ぶつかり合った中で見出される「血の繋がりによる絆」。これこそが人生の核であると実感できる作品です。
二人の旅を通して、過疎化した地方の現状や、血縁関係にあり助けけ合いたくても様々な理由、都合で思い通りにならない現実が見えてきます。

豪華俳優陣の共演は、章立ての構成で存分に味わい尽くせます。台詞だけではなく細かな仕草や表情全て丹念に焼き付けるような画創りが素晴らしく、画面からは、互いのわだかまり等を超えた想いや絆がジンワリと滲み出てくるような感じです。

2位  「孤高のメス」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど



















監督:成島出
出演:堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、松重豊、成宮寛貴、矢島健一、平田満、余貴美子
    生瀬勝久、柄本明

多くの問題を抱えている現在の医療現場、医師の倫理問題や病院組織の体質。そこに一人「孤高」の存在としてた立ち向う医師の姿が、潔い位シンプルに描かれ、医療という枠を超えて「命」について考えさせられる作品に仕上がっています。

医師としての個人の信念、矜持、倫理観と、一般論としての医師の倫理観が背反する問題に直面しても「目の前の患者を救うため」に躊躇することない主人公の姿は「患者の為に」尽くす医師のあるべき姿の象徴ともいえるでしょう。

1位  「ゴールデンスランバー」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:中村義洋
出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、柄本明、濱田岳、貫地谷しほり
    相武紗季、永島敏行、伊東四朗

物語の中に散りばめた伏線を回収していく手法。ミステリアス且つテンポの良い展開。折、絶妙の間で挟み込まれる青春時代の回想。緊迫感の中にも、一瞬の弛緩をもたらすユルイ笑い、ユーモア。
決して観る者を飽きさせない作りで観客を引き込む、非常によく出来た娯楽作品です。
出演するキャラも全てが魅力的で無駄を感じさせません。

首相暗殺の罪を着せられた主人公の逃亡劇。逃亡に掛ける全ての人たちの想いが一つになった時、その想いは、まさに「ゴールデンスランバー」の想い出と共に具現化し、逃亡が成功するのです。
人間の最大の武器「信頼と習慣」の素晴らしさを体感できます。

続いて洋画に参りましょう!


10位 「エクスペンダブルズ」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:シルヴェスター・スタローン
出演:シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ローク
   ドルフ・ラングレン、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガー
   エリック・ロバーツ、 ランディ・クートゥア、スティーヴ・オースティン、デヴィッド・ザヤス
   ジゼル・イティエ、カリスマ・カーペンター、ゲイリー・ダニエルズ、テリー・クルーズ

完全無欠、男臭さ満載。往年のアクションヒーロー達が勢揃いのガチンコ、お祭り状態のアクション作品。
各俳優達の個性を活かした見せ場やキャラ設定が光りっています。
爆破シーンの迫力、CGを極力排したアクションならでは臨場感と肉弾戦。陸、海、空と場面を選らばないシチュエーションは、「これが本物のアクションだ!」と言わんばかりです。

作品中の異色の存在、ミッキー・ロークの演技に凄味を感じます。

9位  「シャーロック・ホームズ」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニーJr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング、ケリー・ライリー
    エドワード・マーサン

従来のイメージを引きずり本格推理サスペンスを期待する人達を大いに驚かせ、ホームズ像を一新させる様な斬新さ。アクション・アドベンチャー的味付けが全面に押し出された冒険活劇の娯楽大作となっています。
監督が描く新時代のホームズは、探偵ではなく武闘派の「ヒーロー」として生まれ変わりました。

推理の謎解きの部分は、知的且つ綿密な計画的犯罪を暴くといったものではなく、大味ですがダイナミック。それまでホームズ達がとってきた行動を含む作品中に散りばめられてたシーン(伏線)が逆戻しで再構築されていく様は観ていて気持ちが良かったです。

8位  「エリックを探して」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:ケン・ローチ
出演:スティーヴ・エヴェッツ、エリック・カントナ、ステファニー・ビショップ、ジェラルド・カーンズ
    ジョン・ヘンショウ、ルーシー=ジョー・ハドソン、ジャスティン・ムーアハウス、マシュー・マクナルティ
    ローラ・エインズワース、ステファン・ガンブ

コメディー仕立てですが、社会派の監督らしく社会問題を織り込んでいて、コメディーと匙加減が絶妙な作品です。 

人生の迷路に迷い込んだ時、溺れかけた時に大切なコトは、「現実から目を逸らし逃げるのではなく、原因となる過去等を探り、現在の問題と対峙し、あらゆる 角度からチャレンジして道を切り開くコト」「人生は人との関わりの中で営まれているから、相手を信じるコトが自分が信じられるコトに繋がり、人の為にサ ポートすれば、ゆくゆくは自分に返ってくるというコト」つまり、「諦めないコト」と「信じられる仲間の居るコト」の重要性を教えてくれます。

7位  「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:ジョー・カーナハン
出演:リーアム・ニーソン、ブラッドリー・クーパー、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン
    ジェシカ・ビール、 シャールト・コプリー、パトリック・ウィルソン、ジェラルド・マクレイニー
    ブライアン・ブルーム

特攻野郎Aチーム」のTVドラマの映画版のアクション娯楽大作。

この作品の一番の魅力は、その特筆すべき、超個性的なAチームの面々。各キャラクターの個性がシッカリと活かされています。故に畳みかける様に押し寄せる ド派手で、ブッ飛んだ(漫画チックな)アクションシーンが映えるのでしょう。兎に角、この個性的なキャラクター達が織り成すドラマとトンデモ(?)アク ションの相乗効果が素晴らしいです。
さらに、スピード感のある展開の中での作戦の説明と実行シーンの組み入れ方、バランスも絶妙です。

6位  「ハート・ロッカー」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズ、ガイ・ピアース
    デヴィッド・モース、エヴァンジェリン・リリー、クリスチャン・カマルゴ

戦争アクションといった趣は一切無く、戦争終結後の混乱したイラクの現在を描いた骨太な作品。
今まで描かれることの無かった、爆弾処理班の仕事が淡々と描くコトを通して戦争のもたらす兵士達の心の闇を描き出しています。

戦地(爆弾処理)で味わう恍惚感、快感からしか生きている実感が得られず、戦場でしか自己表現ができなくなっている。つまり戦争が終わったら、彼等の帰る場所はないのだと言う現実。
戦争が終わる前に、死ぬことでゲームオーバーにしようと戦地に帰り続ける・・・麻薬と同様に止められない。
冒頭に紹介される「戦争は麻薬である」「戦闘の高揚感は時に中毒になる」言葉が重く心に圧し掛かります。

ドキュメンタリー風にハンディカメラの映像などを駆使し、過度な音響を廃し、究極の緊張感を画面からダイレクトに観客に届る画創りが冴えています。

5位  「オーケストラ」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:アレクセイ・グシュコブ、メラニー・ロラン、フランソワ・ベルレアン、ミュウ=ミュウ、ドミトリー・ナザロフ
    ヴァレリー・バリノフ、アンナ・カメンコヴァ、リオネル・アベランスキ、アレクサンドル・コミサロフ
ラムジー・ベディア

チャイコフスキーのバイオリン協奏曲を題材に、自由と、人間(魂)の尊厳を謳い上げている作品です。

ラスト12分間に込められ演奏たシーンに全てが込められていて、そこに至るまでのファンダジー?とも思える様な展開や笑いは、全て吹き飛ばされる感じ。
チャイコフスキーのドラマチックなバイオリン協奏曲と共に流れる、指揮者とソリストの濃密な時間は、「ソリストの魂に直接訴えかけるメッセージ」「楽団員 それぞれの個性」「今までの想い」「支えてくれた家族」それら全てを内包し、各々の魂が一つになって、究極の高みに達し、正に「人生を奏でる」素晴らしい 演奏に繋がっていくのです。

4位  「幸せの隠れ場所」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:サンドラ・ブロック、ティム・マッグロウ、クィントン・アーロン、キャシー・ベイツ、リリー・コリンズ
    ジェイ・ヘッド、 レイ・マッキノン

アメフトを描いたスポーツ作品というよりは、異人種間の養子縁組を通して家族を描いた作品。
様々な出来事を通し確執も生まれますが、お互いにかけがえのない家族であると再認識し、周囲の騒音や自分達の心の葛藤を超えて本当の意味で家族になってい く過程は、ご都合主義に見える恐れがあります。しかし、「安直」「平易」な印象は残すことはなく、実話ならではの感動を誘います。

なによりこの作品は、サンドラ・ブロックの為の映画と言っても良い感じです。強い意志、正義感、機知に富んだ言動、博愛の精神を持った主人公の南部の女性を見事に演じ、全てのシーンで観客を惹きつける魅力を発揮しています。

3位  「人生万歳」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:ウディ・アレン
出演:ラリー・デヴィッド、エヴァン・レイチェル・ウッド、パトリシア・クラークソン、ヘンリー・カヴィル
    エド・ベグリー・Jr. 、マイケル・マッキーンコンリース・ヒル、ジョン・ギャラガー・Jr.ジェシカ・ヘクト
キャロリン・マコーミック、クリストファー・エヴァン・ウェルチ

ウディ・アレンがホームグランドであるN.Y、マンハッタンを舞台にした本作は、彼が得意とするシニカルなヒューマン・コメディー作品です。

「一人一人が存在しているコトが偶然で、その二人が出会うことは、更に偶然」で、其の偶然の機会を逃さず、「なんでもあり」の精神で付き合い、お互いが上手くいく関係が築けるなら、幸せな愛を掴みとるコトが出来ると思わせてくれます。
結ばれるべき相手と巡り会い、人生を謳歌しつつある登場人物をを見ると、正に「人生万歳」です。

ストーリーそのモノは現実には有り得ない展開で、ご都合主義と言われれば、その通り。奇想天外な馬鹿話。神経質に自虐的な話を続ける主人公と、それを取り 巻く人達のドタバタ人情劇。だからこそ、二人の出会いから登場人物達が右往左往しながら繰り広げるストーリーの先が読めなくて、笑いを増幅させ、話のオチ に満足感が得られるのでしょう。

2位  「インセプション」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:クリストファー・ノーラン
出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール
    エレン・ペイジ、トム・ハーディ、ディリープ・ラオ、キリアン・マーフィ、トム・ベレンジャー
    マイケル・ケイン、ピート・ポスルスウェイト、ルーカス・ハース


「夢」「時間」「潜在意識」以前から多く取り上げれれている題材を、監督が独自の世界観で構築し、文字通りのパラレルワールドをパズル的なストーリーと、驚愕の映像で一気に押し切る作品です。

「最も強力な寄生虫はアイデア」「夢は覚めないと夢と認識できない」の台詞から導き出される主人公のトラウマ。
ターゲットの夢に潜り、アイデアをを植え付けるインセプションのミッション中、崩壊していく夢の世界に踏みとどまり「虚無」(潜在意識の最も深い場所)の 世界に落ちた依頼主を救い出すことは、トラウマを克服するための代償行為であって、罪悪感に苛まれ続けた自己と決別するという主人公とって「夢」の実現で あり、再生なのです。
このミッションは主人公にとって全て夢だったのか?現実なのか?解釈は観る者に委ねられています。

1位 「インビクタス 負けざる者たち」
「しむしむ」の身勝手な映画評などなど
監督:クリント・イーストウッド
出演:モーガン・フリーマン、マッド・デイモン、トニー・キゴロギ、レレティ・クロマ、パトリック・リスター
    パトリック・モフォケン、マット・スターン、ジュリアン・ルイス・ジョーンズ、アッジョア・アンドー
    マルグリット・ウィートリー、ペニー・ダウニー

実話が基になっている骨太なヒューマンドラマと激しいラグビーの試合のシーンが融合したイースト・ウッドならではの作品に仕上がっています。

エピソードを丁寧に積み重ね、上手くスポーツシーンに繋げ、高揚感、共感をもたらす手法は流石の一言。
さらには、白人、黒人と二つの軸から物語を見ることで双方の視点から共感し、ラストへ向けての一体感を高め、ラグビーというスポーツが国民の意識に変革の波を起こしていく様は圧倒的です。

世界を変えるような奇跡を起こすには決して屈しない信念、周囲を動かす情熱、そして明確なビジョンが必要。マンデラは、27年間の絶望的な状況下において も屈することなく「私は我が魂の指揮官」「私は我が運命の支配者」であると言い聞かせ、事態を能動的に捉え、相手を理解することの重要性を熟知していたの で、大いなる「赦し」「寛容」の精神に至ることができたのしょう。

ってな訳で、こんな感じになりましたぁ(^O^)
皆様にとっては何の参考にもならない上に、私は以前のレビューを読み直し再構築したので、えらく時間がかかってしまいましたぁ(><;)

来年はやらない方が・・・