ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
総監督・企画・原作・脚本:庵野秀明
監督:摩砂雪、鶴巻和哉
出演:緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、山寺宏一
石田彰、立木文彦、清川元夢、長沢美樹、子安武人、優希比呂、関智一、岩永哲哉
岩男潤子、麦人
<あらすじ>
第3使徒がネルフの北極施設に出現、真希波・マリ・イラストリアスの搭乗したエヴァンゲリオン仮設5号機が迎え撃つ。しかし原因不明の爆発を起こす・・・。
一方、日本では、母の墓参りを終えた シンジがミサトの車での帰途、第7使徒に遭遇、そこへエヴァンゲリオン2号機が出撃し、鮮やかに殲滅。そして、2号機の搭乗者、式波・アスカ・ラングレーはシンジたちの中学校に転入し、シンジが暮らすミサトのマンションの新たな同居人に ―
やがて、ネルフ本部へ直接落下を企む第8使徒が襲来。 エヴァ零号機、初号機、2号機は連係して落下を食い止め、殲滅を成功させた。
またこうした戦いと学園生活を通じ、これまで互いの関係に距離感のあったシン ジ、レイ、アスカはそれぞれ次第に心境の変化をみせていく。
ところが、続く第9、第10使徒との戦闘で、彼らは自ずと過酷な運命を背負っていくこととな る…。
<マメ知識>
○社会現象を巻き起こしたTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を新たに描き直す劇場版4部作の第2部。
○「序」はTVシリーズをなぞっていましたが、「破」からは完全新作!
○TV版に登場しなかった新キャラ、真希波・マリ・イラストリアスや新メカのエヴァンゲリオン仮設5号機なども登場。また、アスカの名前も式波に変更されています。
<感想など>
またまた、世間の流れとは大きく遅れての観賞です。
さて、「ヱヴァ」の世界観とは?
いわゆるセカイ系と呼ばれるジャンルを形成した ―
社会やそれに関わる人々がほとんど描写されることなく、「悩める主人公の精神世界と現実世界がシンクロし、世界の命運を左右するかのような
世界観です。
その精神世界は
TV版でのシンジが口にする
「逃げちゃ駄目だ・・・・」
の言葉に象徴される ―
引き籠り的な自分だけのセカイ(孤独)。
それは、アスカやレイにも言えることです。
しかし、「破」のヱヴァの世界観は ―
冒頭に登場するマリによって見事に破壊!!!
マリは、ヱヴァに搭乗し
快楽的に戦闘に臨みます。
今までのシンジ・アスカ・レイの3人の持つ、そして作品を覆う
どうしようもない閉塞感を伴うトラウマに満ちた空気を払いのけます。
この「破」は今までの ヱヴァの世界観を破壊しているのです!!!
シンジ、アスカ、レイもTVシリーズの頃とは違い、随分馴染み易い印象です。
学園生活の通しての、3人の交流 ―
中学生らしい恋愛事情?
アスカとレイの心理状態が丁寧に描かれています。
ヱヴァ、他者への想い、揺れ動く感情。そして・・・
シンジとの距離が縮まっていく過程は ―
切ないです。
アスカ、レイが手料理を作ろうと奮闘したり、極めつけは ―
レイが、手料理でシンジと父親を仲直りさせようとする下り。
「シンジくんにポカポカした気持ちになって欲しい」
と企画するのです!!!
あの、レイがですよ!!!
心を開いた?
信じられません!!!
もちろん、戦闘シーンの手抜きは一切なし!!!
信じられないペースで使徒が出現します。
使徒のデザインもイカシテます。
そのアクションシーンの質と量は圧巻!その激しさは言葉に出来ません。
CGバリバリ、動きが速さに目がついて行かな~いっ!
テンション上がりまくりです!!!
堪らん!
怒涛の展開!!!
使徒となったヱヴァに搭乗していたアスカと対峙することになるシンジ。
ダミープラグによって残虐性を全開させるヱヴァの本質。
そして ―
クライマックスのバトル。
この高揚感は何だ!?
起動停止した筈の ヱヴァを動かすシンジの精神。
そこには、今まで無かった彼の姿がありました。
「綾波を返せ!」
ここに、「破」で描かれる新しいヱヴァの世界観の真髄ががあるのだと思いました。
いわゆるセカイ系ではない
シンジとそれを取り巻く社会、人物。
それらの心理状態を丁寧に描き ―
自分だけのセカイに閉じ籠らず「逃げず」に能動的に生きようとする意思を感じさせてくれます。
戦闘シーンに流れる
「今日の日はさようなら」と
「翼をください」が
効果的で且つ印象的でした。
違和感を感じる方もいるかと思いますが・・・
複雑怪奇、難解極わりないTV版と比べると解り易く、スッキリとした印象ですが、このシリーズから見るのは厳しいのは確かです。
ヱヴァ・ファンの貴方は絶対に見ないと!
アニメファンの貴方
お薦めです。
<最後に>
庵野氏のコメント
「エヴァ」は繰り返しの物語です。
主人公が何度も同じ目に遭いながら、ひたすら立ち上がっていく話です。
わずかでも前に進もうとする、意思の話です。
曖昧な孤独に耐え他者に触れるのが怖くても一緒にいたいと思う、覚悟の話です。
同じ物語からまた違うカタチへ変化していく4つの作品を、楽しんでいただければ幸いです。
いよいよ、違うカタチを見せ始めたヱヴァ4部作の第2章。
個人的には非常に楽しめました。
最高のカタチで次回作に繋げましたね!
総監督・企画・原作・脚本:庵野秀明
監督:摩砂雪、鶴巻和哉
出演:緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、山寺宏一
石田彰、立木文彦、清川元夢、長沢美樹、子安武人、優希比呂、関智一、岩永哲哉
岩男潤子、麦人
<あらすじ>
第3使徒がネルフの北極施設に出現、真希波・マリ・イラストリアスの搭乗したエヴァンゲリオン仮設5号機が迎え撃つ。しかし原因不明の爆発を起こす・・・。
一方、日本では、母の墓参りを終えた シンジがミサトの車での帰途、第7使徒に遭遇、そこへエヴァンゲリオン2号機が出撃し、鮮やかに殲滅。そして、2号機の搭乗者、式波・アスカ・ラングレーはシンジたちの中学校に転入し、シンジが暮らすミサトのマンションの新たな同居人に ―
やがて、ネルフ本部へ直接落下を企む第8使徒が襲来。 エヴァ零号機、初号機、2号機は連係して落下を食い止め、殲滅を成功させた。
またこうした戦いと学園生活を通じ、これまで互いの関係に距離感のあったシン ジ、レイ、アスカはそれぞれ次第に心境の変化をみせていく。
ところが、続く第9、第10使徒との戦闘で、彼らは自ずと過酷な運命を背負っていくこととな る…。
<マメ知識>
○社会現象を巻き起こしたTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を新たに描き直す劇場版4部作の第2部。
○「序」はTVシリーズをなぞっていましたが、「破」からは完全新作!
○TV版に登場しなかった新キャラ、真希波・マリ・イラストリアスや新メカのエヴァンゲリオン仮設5号機なども登場。また、アスカの名前も式波に変更されています。
<感想など>
またまた、世間の流れとは大きく遅れての観賞です。
さて、「ヱヴァ」の世界観とは?
いわゆるセカイ系と呼ばれるジャンルを形成した ―
社会やそれに関わる人々がほとんど描写されることなく、「悩める主人公の精神世界と現実世界がシンクロし、世界の命運を左右するかのような
世界観です。
その精神世界は
TV版でのシンジが口にする
「逃げちゃ駄目だ・・・・」
の言葉に象徴される ―
引き籠り的な自分だけのセカイ(孤独)。
それは、アスカやレイにも言えることです。
しかし、「破」のヱヴァの世界観は ―
冒頭に登場するマリによって見事に破壊!!!
マリは、ヱヴァに搭乗し快楽的に戦闘に臨みます。
今までのシンジ・アスカ・レイの3人の持つ、そして作品を覆う
どうしようもない閉塞感を伴うトラウマに満ちた空気を払いのけます。
この「破」は今までの ヱヴァの世界観を破壊しているのです!!!
シンジ、アスカ、レイもTVシリーズの頃とは違い、随分馴染み易い印象です。
学園生活の通しての、3人の交流 ―
中学生らしい恋愛事情?
アスカとレイの心理状態が丁寧に描かれています。
ヱヴァ、他者への想い、揺れ動く感情。そして・・・
シンジとの距離が縮まっていく過程は ―
切ないです。
アスカ、レイが手料理を作ろうと奮闘したり、極めつけは ―
レイが、手料理でシンジと父親を仲直りさせようとする下り。
「シンジくんにポカポカした気持ちになって欲しい」
と企画するのです!!!
あの、レイがですよ!!!
心を開いた?
信じられません!!!
もちろん、戦闘シーンの手抜きは一切なし!!!
信じられないペースで使徒が出現します。
使徒のデザインもイカシテます。
そのアクションシーンの質と量は圧巻!その激しさは言葉に出来ません。
CGバリバリ、動きが速さに目がついて行かな~いっ!
テンション上がりまくりです!!!
堪らん!
怒涛の展開!!!
使徒となったヱヴァに搭乗していたアスカと対峙することになるシンジ。
ダミープラグによって残虐性を全開させるヱヴァの本質。
そして ―
クライマックスのバトル。
この高揚感は何だ!?
起動停止した筈の ヱヴァを動かすシンジの精神。
そこには、今まで無かった彼の姿がありました。
「綾波を返せ!」
ここに、「破」で描かれる新しいヱヴァの世界観の真髄ががあるのだと思いました。
いわゆるセカイ系ではない
シンジとそれを取り巻く社会、人物。
それらの心理状態を丁寧に描き ―
自分だけのセカイに閉じ籠らず「逃げず」に能動的に生きようとする意思を感じさせてくれます。
戦闘シーンに流れる
「今日の日はさようなら」と
「翼をください」が
効果的で且つ印象的でした。
違和感を感じる方もいるかと思いますが・・・
複雑怪奇、難解極わりないTV版と比べると解り易く、スッキリとした印象ですが、このシリーズから見るのは厳しいのは確かです。
ヱヴァ・ファンの貴方は絶対に見ないと!
アニメファンの貴方
お薦めです。
<最後に>
庵野氏のコメント
「エヴァ」は繰り返しの物語です。
主人公が何度も同じ目に遭いながら、ひたすら立ち上がっていく話です。
わずかでも前に進もうとする、意思の話です。
曖昧な孤独に耐え他者に触れるのが怖くても一緒にいたいと思う、覚悟の話です。
同じ物語からまた違うカタチへ変化していく4つの作品を、楽しんでいただければ幸いです。
いよいよ、違うカタチを見せ始めたヱヴァ4部作の第2章。
個人的には非常に楽しめました。
最高のカタチで次回作に繋げましたね!