ハリー・ポッターと謎のプリンス
HARRY POTTER AND THE HALF-BLOOD PRINCE
(ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団)
出演:ダニエル・ラドクリフ
パート・グリント、エマ・ワトソン
トム・フェルトン
ジム・ブロードベント(ムーラン・ルージュ)
ヘレナ・ボナム=カーター(眺めのいい部屋)
ロビー・コルトレーン(ヴァン・ヘルシング)
ワーウィック・デイヴィス
(ナルニア国物語/第2章)
マイケル・ガンボン(グッド・シェパード)
アラン・リックマン(ダイ・ハード)
マギー・スミス(天使にラブ・ソングを)
ティモシー・スポール
(スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師)
デヴィッド・シューリス(ネイキッド)
ジュュリー・ウォルターズ(マンマ・ミーア!)
<あらすじ>
ヴォルデモートがマグル、魔法使い両方の世界における支配力を強める中、ハリー(ダニエル・ラドクリフ)とダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)は、最終決戦の準備を進めていた。そしてヴォルデモートの防御を解く手がかりを得るため、ダンブルドアの旧友であり、元同僚でもあるホラス・スラグホーン(ジム・ブロードベント)が学校に迎え入れられる。有力なコネをもつ、この教授が極めて重要な情報を握っていると確信していたのだ。
一方、ホグワーツの生徒たちはそれとは全く種類の違う敵、恋の病と闘っていた。
ジニー(ボニー・ライト)にますます惹かれていくハリー。
ラベンダー・ブラウン(ジェシー・ケイヴ) に想いを寄せられるロン(ルパート・グリント)。そして嫉妬で爆発しそうなハーマイオニー(エマ・ワトソン)。
学校中に恋愛ムードが蔓延する中、ドラコ・マルフォイ(トム・フェルトン)だけが、ある目標を達成することだけに集中していた。たとえそれが輝かしいものではないとしても。そしてこの学校に、悲劇の暗雲が近づいてくる…。
<キャッチコピー>
クライマックスは、ここから始まる!
<マメ知識>
○2008年秋に公開予定でしたが、配給元のワーナー・ブラザーズは映画作品の強化を理由に2009年7月に公開を延期しました。
<感想など>
原作を読んだ訳でもなく、特にこのシリーズに思い入れもない私が語ってはイケナイのかも知れませんが、敢えて語ってしまいます。
ポーターファンの皆様済みません(先に謝っておきます)
いきなり、結論から ―
「ふ~ん、こんなもん?」
って感じでした。
一応、前5作品は見ましたが(全てDVDで)、何だか一番消化不良な感じ・・・
特に盛り上がりもなく、
やたらと展開が早く
って感じで・・・。
ファンタジー映画には欠かせない、魔法使う迫力のアクションシーンなどに期待しますが ―
冒頭のシーン(ミレニアム橋の破壊)は確かに凄かった!!!(この冒頭の数分間のSFXのクオリティーはとても高く、一見の価値はあるかも?)です。
しかし、それ以外は・・・随所に、魔法のシーンは見られますが、とにかく冒頭のシーンが凄過ぎてね~・・・
魔法を使った戦闘シーンも単発で迫力に欠けます。
まあ、戦闘シーンという程のモノが無かったというのが正しいのかも知れません。
今回は(?)、人物描写メインって話もありますからね。
ストーリーとしては ―
ヴォルデモートの防御を解くための画策(ハリーとダンブルドア)
それを邪魔する工作(マルフォイ他)
暗く、不気味な雰囲気の映像と音響の中で進んでいきます。
彼等の心理を全面に押し出した画創りなのでしょう。
今まで、単なる嫌な奴だったマルフォイが重要な役回りで登場!
彼のファンには嬉しいかも?
選ばれし者としてのハリー。
ハリーへの恨みからヴォルデモートに選ばれた者として必死に任務を果たそうとするマルフォイの内面の葛藤。
最終局面で彼の出す結論は!?
一方、ハリーは、選ばれし者としての責任を果たすべく、ダンブルドアの命を受けてホラス・スラグホーンに近づきます。
彼が隠している本当の記憶を探るために。
その辺りの駆け引きなどは意外とアッサリで拍子ぬけかな?
ここで、母に関するエピソードなどもありました。
また、それとは対極にあるホグワーツの生徒たちの恋愛騒動。
ハリーに関しては、何時の間にジニーが好きになってたの?って感じでしたし、相思相愛に!?
確か、不死鳥の騎士団では違う子にご執心だったような・・・
しかも、始めジニーは違う生徒とイチャイチャ、キスまでしていたのに・・・
キッカケは何?
若さ故の魔法ってヤツですか?
恋愛に理由は要らないのかも知れませんが、それにしても唐突な印象が・・・
ロンとハーマイオニーに関しては、全くのラブコメです。
予定調和的に収まりますが、それまでのドタバタで楽しみましょう!
ロンのメロメロっぷりとハーマイオニーの嫉妬、女の子の気持ち(?)の切なさに ―
萌え~
ってなる人もいるかも(笑)
青春の甘酸っぱさを感じましょう!
今回、ロンとハーマイオニーはこっちでしか出番がありません。
物語の本筋である最終決戦への準備よりも、この恋愛騒動がメインのような印象を受けてしまいます。
心理面をメインにしているような全体の創りからすると、主人公たちの成長を恋愛騒動を通して描きたかったのかな(?)と推測できますが ―
陰鬱な画面だけでなく、最終決戦に向かうハリー、マルフォイの心理的側面をもっと丁寧に描いて欲しかったです。
駆け足でのストーリー展開と心理描写の不足の結果として、
最終局面での ―
マルフォイの葛藤、叫び
スネイプの裏切りの表出
ダンブルドアの死
導いてくれ、愛する対象だった者を失ったポッターの絶望的な失意
それらを内包し、怒涛の最終章へ!!!と流れ込む・・・
筈だったのですが、中途半端に感じられてしまいました。(恋愛騒動に上映時間の多くを費やし過ぎ?)
色々と書きましたが、海外メディアの評判は概ね良好の様です。
キット、私がオカシイのでしょう!
ポッターファンにとっては、この作品の全の要素が必要不可欠なのかも知れません。
ポッターファンの貴方、お勧めです。
<最後に>
作品単体としての評価には馴染まない作品だと思います。
この作品だけ観るって人は絶対にいないと思いますが・・・もしその様な人を見聞きしたら止めてあげて下さい(爆)
シリーズ最終章へ向けての、繋ぎ的な作品と割り切って観るのがベターな観賞法だと思われます。
今作が無いと最終章に向かえず、筋も通らないって事ではファンには絶対に外せない作品でしょう!
7月15日公開です。

