監督:ピート・トラヴィス(キング・オブ・ファイヤー)
出演:デニス・クエイド(デイ・アフター・トゥモロー)、マシュー・フォックス(スピード・レーサー)
    シガーニー・ウィーヴァー(エイリアンシリーズ)
    フォレスト・ウィッテカー(ラストキング・オブ・スコットランド)
    ウィリアム・ハート(インクレディブル・ハルク)
   
サイード・タグマウイ(オーシャン・オブ・ファイヤー)、エドゥアルド・ノリエガ(アラトリステ)
   
エドガー・ラミレス(ボーン・アルティメイタム)、アイェレット・ゾラー(ミュンヘン)

<あらすじ>
シークレットサービスのバーンズ(デニス・クエイド)は、同僚のテイラー(マシュー・フォックス)とともに、スペインのサラマンカで開催される首脳会談に出席するアシュトン米大統領(ウィリアム・ハート)の警護にあたっていた。
大群衆を前に広場でテロ撲滅のスピーチ を行うアシュトン米大統領
が何者かに狙撃され、さらに演壇
が爆破されるテロが起こった。バーンズはTV 中継車に乗り込み、撮影された映像をチェック。そこに怪しい何かを見つけた。同時刻、サマランカ市警のエンリケ
エドゥアルド・ノリエガ)は事件の容疑者として拘束されそうになり、 サマランカ市街へと逃亡を謀る。アメリカ人旅行者のハワード(フォレスト・ウィッテカー)は、ビデオカメラを片手にそんなエンリケを追いかけるが…。
パニック状態に陥った広場の中で、狙撃の瞬間を目撃した者たちは・・・・・・・

<キャッチコピー>
目を凝らせ
―。
真実を掴め―。
大統領を打ち抜いた1発を、
             あなたは
8回目撃する。


<感想など>
「バンテーンジ・ポイント」
つまり、
視点です。
そう、この映画は大統領暗殺というテロ事件を8人の視点から見ることにより、事件の真相に迫るというアクションサスペンスです。

作品の冒頭で大統領暗殺までをTVクルーのレックス(シガニー・。ウィーバー)の視点から見せて、一般の目にはどの様に映るのかを説明しています。
その後、何度も23分前に時間を戻し出演者それぞれの視点で事件を追体験していきます。

バラバラになっている事実を8人の視点から再構成 してくことで、少しづつ真相に近づくあたりは、多くの人が指摘している様にパズルのピースをはめていく感じです。
そして、それぞれのパートは、
もう少し観たい!
と思う絶妙なタイミングで次の人物の視点に巻き戻されていく・・・
あ~っ・・・・
と未練を残しつつ、また新たな事実が!的な。
憎い演出ですね。

実際は8人全て視点を巻き戻し追体験する訳ではないでの、想像以上にダルイ事もなく、緊張感を持って観ていられます。
もっとも、緊張感を持って観ないと途中で訳が分からなくなる危険性もあります。
90分の尺にまとめなければ、キツイかったかもしれないですね

中盤までのこの展開、秀逸です!
偽装、裏切り、そして個々の人物が抱える事情、そして感情もテロ関する部分に注力し、丁寧に描かれています。

また、それぞれの登場人物が一見無関係にその場に居合わせたかの様に思わせておいて、全てが密接に絡み合い、真実が明らかになるラストでは、
あ~、そうだったのね。
って事になります。
でも、少々あっけないというか、いかにもアメリカ映画らしい幕引きでしたね。

中盤までは上質なミステリー感覚
そして、その後は
カーチェイス、銃撃戦と臨場感溢れるアクションシーンも織り交ぜた追跡劇が展開。サービス精神も満載です。
カーチェイスの迫力、臨場感はなかなかでした。

冒頭から、最後までペースを落とすことなく走り抜ける緊張感を味わって下さい。

サスペンスが好きな貴方。
アクションが好きな貴方。
パズル的な思考の持ち主の貴方。
お勧めです。

<最後に>
この作品の手法は
面白くて斬新だ!演出、脚本の練り込まれている!
という人と

何度も同じ事を繰り返して退屈、ストーリーも単純で疲れる

と意見がかなり食い違い、好みがハッキリと分かれています。

さあ、貴方はどっち?