いくら偉大な選手でも必ずデビュー戦はあります、久しぶりにサム・グレコの空手家からプロ転向後のデビュー戦を見てみた、
相手は当時の日本人重量級のエース佐竹雅昭、試合前はK-194で準優勝しグローブ経験の差で佐竹がどう仕留めるか?という感じだったがいざ蓋を開けてみるとデビュー戦とは思えないグレコの猛攻だけが目立つ内容だった、
若干ガードの甘さがあるもののそれを十分にカバーできるパンチ力、佐竹はいいところがないままKO負け、最初の一発で意識がなくなっていた。
荒々しいオフェンス重視のスタイルに人気がかかり間もなく連戦連勝の「帝王」ピーター・アーツとの対戦が実現した、
(キック対カラテをテーマにしたイベントでワンマッチでキック選手と元々空手家からグローブにプロに転向した選手の試合)正直あの体の分厚さ、パンチ力を見ればいくらアーツでも危ないのでは?
と感じたのは私だけではないだろう、
前半は予想通りグレコが力任せに前進し、何度もアーツをふらつかせる、
このままなら判定でアーツが負けかな?といった雰囲気になりはじめた時にアーツのボディーフックがグレコに突き刺さり、その瞬間に「彫刻ボディー」の肋は折られリング上でダンゴムシのように丸まった、
なんとか立ち上がるもボディーでまたダウン、結局大差の判定負け、もしかするとグレコがアーツをストップするか?と期待したが、力強い攻撃で前に出るグレコをよく見て、オープンスペースに確実に反撃するアーツの技術はやはり凄いとしか言えない、結局アーツを止めたのは翌年の96年のグランプリでの「鋼鉄の拳」マイク・ベルナルドだった、まあたまには昔の試合を見るのも結構楽しいですね、派手なKO決着より紙一重の技術戦は何度見ても飽きません、つぎはアンディのビデオでも見ようかな?
格闘技を見るようになって20年以上になりますが私の中では一つの定義があります、
若い時から実力を認められ、才能溢れる選手に名選手の「~2世」というネーミングを付けられた選手は必ず「コケる」と。
例を上げるとデッカー2世と呼ばれたアイアン・ロニーは宮本正明に秒殺、アーツ2世のリコ・ヴァーフォーベンも勝ったり負けたりを繰り返し、まるでOBばかり打つゴルファーみたいです(パットせーへん)なんちゃって…、すべった所で本題に戻りますが、私が見る限り成功した選手はいません、まぁリコについてはまだ若くこれからの展開次第では期待できますが、同じ事を言いながら早2~3年はすぎてます、
ボクシングでもよく「名王者は名トレーナーになれない」 と言われてますね、
やはり名王者はセンス、感も冴え、そういった選手がトレーナーになった場合に上手く指導出来ないという言い伝えです、唯一力を受け継いでくれているのがサッカーですかね?
私の推測ですが人種によって多少の前後が有るように思います、例えばラテン系やスパニッシュ系の選手などは身体能力に優れ、ブラジル、アルゼンチン、スペイン、ポルトガル、メキシコなどは上手く伝えてるような気がします。
日本も昔から地域に伝わる伝統民芸品などの職人さんに跡取りがなく、腰の曲がった80~90歳位のおじいさんが仕事している姿をよく目にしますが、そのまま伝統ある物作りを廃業に余儀なくされるのは残念でたまりません、是非とも受け継いで頂きたく思います。
ちょっと時間が空いたので更新します、
前回の68㌔~70㌔独断トップ5が思っていたより好評?だったので今回は73㌔以下級を行いたいと思います、73㌔以下は本来のミドル級にあたり結構選手層が厚く、特に欧州が中心となりますね、
前回も書きましたがキックは契約体重で階級の変動が頻繁にある為、活躍した時期によっては「ピン」と来ない方もいらっしゃるとは思いますがそこら辺は堪忍して下さい、
それでは早速で第5位には「豪州の荒馬」ジョン・ウェイン・パーをランクイン、以前にもブログで紹介しましたが、ムエタイベースのベテラン選手。
既に全盛期は過ぎているものの、ベテラン独特の安定感があり、全盛期とは逆にワンマッチでは取りこぼしも少ない、
流石にトーナメントとなると長年に渡る体のダメージなどもあり若く伸び盛りの選手相手には優勝は難しいが、「職人」のような試合運び、キャリアによる「感」など勢いはないがどんなファイトスタイルの相手でも臨機応変に対応出来るのは凄い、近々引退するとの話だがもったいない。
続いて第4位は現在絶不調のドラゴをランクイン、ドラゴのようなプレッシャー型のインファイターは試合に「ムラ」があり、KO決着と予想されながらも判定負けなど取りこぼしが多い、下がる相手には滅法強く、逆に距離を潰されて前に出て来る相手に打ち負けるパターンが多い、このスタイルゆえ体の消耗も激しいのでしょう、今までの実績からのトータルで4位にした。
続く第3位は「トルコの怪物」ムラッド・ディレッキーをランクイン、こないだショータイム70㌔タイトルをンギンビに取られ若干元気がないが、K-1MAXにも登場し、クラウス、ドラゴをKOするなど強烈なパンチ主体の選手、本来ならばミドル級で存分に力を発揮すると思われ、体を見てもわかる通りドラゴ同様70㌔はキツイ、減量次第で仕上がりが異なり、インパクトのある試合をするが、後半にスタミナ切れで失速してしまうケースが見られる、蹴り主体のアウトボクサーを苦手とする。
次は「未知の強豪」ヴラディミール・モラフチックを入れよう、日本には馴染みはないがスロバキア出身のムエタイをベースとしている、超有名な選手との対戦はないものの、欧州で行われているローカルな大会では連戦連勝、ショータイムに出場時は逆転KO負けに終わったがキシェンコを圧力で随時下がらせ、期待した内容をチラリと見せてくれた、他にはSミドル級の強豪マーテル・グローエンハート、WBCムエタイ2階級王者(現Sミドル王者)スティーブ・ウェークリングに勝利するなど一流の力は持っている、これからの活躍と願いを込めて2位に。
そしていよいよ第1位はアルトゥール・キシェンコを選んだ、1位はキシェンコ以外に考えられなかった、強靭な体、パンチ力、ここ2年位で爆発的な成長を見せている、倒してきた選手もどれも凄まじく、ディレッキー、ホルツケン、サワー、リマ、ドラゴなど一流選手ばかり、階級もSミドルはおろか、79㌔以下のライトヘビー級でもトップに食い込むと思う、WBCライトヘビー級王者のアーテム・レヴィンとの試合が実現すれば私的にはかなり面白いと思います、弱点というほどの穴は見られないが、通常体重が80㌔以上ある為、やはり減量が一番の強敵だろう、スピーディーなハードヒッターに若干分が悪いか?さて以上の5人ですが記憶を思い出しながらの事ですので記載内容にもしかすると誤報がある場合がございますのでお気づきの方はご一報いただければ幸いです。