こんにちは、ひでちぇろです。

今回は、
チェロの演奏活動を通じた、
私、ひでちぇろの実体験に基づいて、
引き寄せの法則の実際の、
諸刃の剣的な側面について書いていきます。

エピソードの紹介

引き寄せの法則が効いているなと思うことは、
確かにあります。

願いを強く思い描き、
紙に書き出したりイメージするのです。

そうするど、それが現実となろうとして、
普段と違うことが起きます。

ただし、
単なる願望だけで、
行動が伴わない引き寄せは、
きつい状況を招いたりします。

以下、私の最近のエピソードを紹介します。


行動を覚悟しなかった引き寄せのケース
長崎への転勤から横浜に戻ってきたころに、
チェロが上手くなりたいと強く願い、
日本最高のアマチュアチェロ奏者になる
イメージを持ってアファメーションを続けました。
やり方は、
引き寄せ系ユーチューバーで、
現在フォロワー10万人超えのケンジさんという方の
動画で公開されているもので、

ノートに、現状を無視した抽象的な願いから、
具体的な願いへと、
と3~5段階くらい願いを書き出しては感情を味わう、
ノートを閉じたら忘れる、
というのを3ヶ月ほど毎日続けるというものでした。

その結果、
しばらくして、
ずいぶんご無沙汰していた大学の後輩から
室内楽のお誘いがありました。

楽しそうな気がして引き受けてみたところ、
しかし、
そこには男性の私にだけやけに厳しく接する
プロの男性奏者がいました(他は全員女性メンバー)。

毎回、
プロの先生に自分の演奏だけ
ネガティブに言われ続けるうちに、
心が病んできて
メンタル的に非常に厳しい状況になりました。

しかし、
室内楽でチェロは自分一人なので降りるわけにもいかず、
厳しい状態の中、
少しでも状況を改善させるため、
演奏の録音を譜面を見ながら毎日聞いては、
演奏のまずいところを譜面に書き留め、
そこを集中的に練習することを繰り返しました。

結果として、
250人くらいのお客さんに来ていただいた
室内楽の演奏会で、
本番が終わるまで
生きた心地がしない様なストレスを感じながら、
なんとかかんとか、
本番を乗り切りました。

行動する予定なくして軽い気持ちで
引き寄せてしまったので、
逆に無理矢理行動せざるを得ない状況を
引き寄せ始めた感じでした。
さらに、
ホームとしていたオーケストラでも、
やけに後輩から急にきつく指摘されるようになり、
居心地が悪くなっていたところ、

さらに、
自分より上手だけど、
気に入った曲だけ乗ろうとする、
自由(わがまま)なチェロ弾きが、
別のパートのパワハラトップと組んで、
自分がやる予定だったマーラーの交響曲9番のチェロトップを、
自分がやりたいと画策してきたりしました。

彼より上手ければ突っぱねられるのですが、
そういう訳でもなく、

あまりに不快なので、
そのオケでの出演自体、
しばらくお休みすることにしました。

というふうに、
最近の出来事を世間話的に書きましたが、
引き寄せの法則を意識して、
使う様になってから厳しい状況が増えました。

しかし、
この厳しさによって、
逆に鍛えられ、
目標に近付いているのも事実です。

演奏会の曲を死に物狂いで練習したり、

普段会わない、
憧れだったプロの首席奏者から、
音大にまで出かけて行ってレッスンを受けたり、

今まで軽視していた、
基礎練をとにかく繰り返したり、

簡単なエチュードを録音しては矯正するなど、
努力をせざるを得ない状況に追い込まれました。
(今も下積み的努力を継続中です。)

まずは、
行動する覚悟が伴わず、
後から苦労してしまったケースでした。

行動できた上で引き寄せたケース

一方で、
努力していたら、
いつの間にか知らない射ちに引き寄せた経験もあります。

チェロを始めたばかりのの高校時代、
初めて聴いた海外オーケストラ演奏会の曲目が、
先ほども出てきた、
マーラーの交響曲9番でした。

若杉弘さんがケルン放送交響楽団を振る最後の演奏会で、
演奏もドラマチックでしたが、
曲の終わりに信じられない様な
1分くらいの濃密な沈黙があり、
魂を持っていかれる様な体験をしました。
(写真は若杉弘さんです。)



大学に入って、
大学オケで活動しながらも、
あの感動というか体験が忘れられず、
チェロの首席奏者として舞台に乗って、
4楽章の魂のこもったソロを弾く
イメージを何故か持ち続けていました。

その後、
アマチュアオケのチェロトップをやるようになり、
空き時間や休日に他のメンバーの数倍はさらって、
録音を聴き、スコアを読み、
パート員の面倒もしっかり見るというのを、
10年近く続けたところで、
とうとう、
マーラー9番のトップの機会がやってきました。

本番は、
トップサイドが非常に協力だったこともあり、
全く支障なく弾くことができ、
4楽章終わり近くのソロも平常心で弾けて、
充実した演奏会を迎えることができました。

こちらは、
先に覚悟も決まって行動を重ねた結果、
時間をおいて、
スムーズに引き寄せられたケースです。

引き寄せの注意点

紹介したのはあくまでも参考例ですが
これらの経験を通じて感じたのは、
当たり前ですが、
引き寄せの法則が単なる願望だけで
実現するものではなく、
行動が伴う必要があるということです。

願望だけに頼る引き寄せをしようとすると、
行動の変容を促す厳しい状況を
引き寄せることとなる様です。

行動を伴わない願望だけの引き寄せは、
失うものもあり、覚悟が必要と思われます。

引き寄せたいイメージが本当に
自分にとって良いものか、
行動しきる覚悟があるのか、
代わりに何かを失う可能性を許容できるか、
といったことについて、
しっかりと自問自答することが大切です。

そして、引き寄せの法則を使う際には、
具体的な行動計画を立てることが
不可欠だというのが、
私の意見です。

結論

引き寄せの法則の法則は確かにありそうだと
思わっています。

しかし、行動するつもりがなく、
中途半端にな状態で使おうとすると、
状況が悪くなるだけで、
実現もせず不幸になるだけという
可能性もはらんでいます。

願望をイメージすることは大切ですが、
その道を歩くのも自分自身であることも、
忘れずにいたいということです。

以上、
ひでちぇろのつたない経験でした。

それでは。