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ドイツ音楽の一人目ということで、
第一人者であるバッハについて書いて行きます。
まず、私なりにバッハの音楽の特徴を要約すると、
「人が人生で体験するすべての感情を理解し、
それをすべて表現できる。」
それと、
「神の愛に支えられた、普遍的な成長物語」
です。
バッハが活躍した頃は、
社会の中でも貴族や教会が力を持ち、
物事の真理は教会が決める時代でした。
皆の中にいるはずの神様も、
遠いところに置かれてしまった感じだったでしょう。
バッハも同じくその教会や宮廷に勤めていました。
そして、バッハの音楽の真髄は理解されず、
色々な楽器の演奏能力と作曲能力を駆使してなんとか生き延びていた状態でした。
しかし、バッハは音楽は、
教会の教え(キリスト様ご本人ではないです)の上を
行っていたのではないでしょうか。
キリスト教に全く関係の無い私たち現代の日本人にも、
大きな感動を与えるくらいですから。
私が初めて演奏したバッハの曲は、
バッハのバイオリン協奏曲2番のチェロパートでした。
高校の部活で、まだ何も分かっていない状態ながら、弾いたのを覚えています。
バイオリンソロが華麗に変化していき、
カデンツァでネガティブなところを通過しながら、
最後には華やかに終わるこの魅力的な曲がものすごく気に入りました。
♯が4つも付いていて初心者にはたいへんでしたが。
それから、
チェロの演奏で一番深く、長く付き合った曲は、
無伴奏チェロ組曲の1~6番です。
例えば、1番のプレリュード。
明暗の様々な感情が絶妙に交互に現れ、
らせん状に発展して高みに登って終わります。
最初の一曲から、
「神の愛に支えられた、人間の普遍的な成長物語」
が完璧に示されています。
また、5弦の高音が出る楽器用に作られた6番のサラバンド。
当時主流の対位法を離れ、
シンプルなメロディーに和声が付いた、
ハイドン、モーツアルトの時代を予感させるような形式です。
和声の運びが極上の幸福を感じさせてくれます。
金色の豊かな響きがするような曲で、
弾いていて、本当に幸せになれます。
この曲のおかげで、一生チェロと付き合うことになりそうです。
ところで、
当時、バロック音楽の世界で一世を風靡していたのは、
ヘンデルでした。
バッハはヘンデルに会いたかったのですが、
ヘンデル側はほとんど興味をもたず、
会うことはできなかった様です。
結局、聴衆を理解して時流に乗っていたのがヘンデル、
人間を理解し、音楽の真実を理解して、
時代の先を行き過ぎたのがバッハなのでしょう。
そして、
バッハ死後、作品は音楽家の多かった一族の子孫に受け継がれていきました。
細々と。
生きている間は実力はそれ程は評価されず、
経済的にもあまりど恵まれなかったし、
くやしい思いもたくさんした様です。
その後時代は下って、
当時天才の呼び声高かったメンデルスゾーンに再発見され、
広めてもらえて、
その凄さをヨーロッパ世界が知ることとなりました。
無伴奏チェロ組曲1番冒頭のプレリュード。
1日での成長、人生での成長、人類の成長など、
どれにも当てはまる様な
普遍的な成長、と愛が表現されています。
「神の愛に支えられた普遍的な成長法則」。
後のクラシック音楽の世界的発展の起点となっています。
宗教なら教祖的存在です。
世間一般的には、
モーツァルトより評価されています。
しかし、
私個人の感覚では、
2人は対になる存在と思います。
モーツアルトは天国からの視点、
バッハは地上からの人間からの視点で、
視点が一対で完璧になる感じです。
この一対がベースとなって、
ベートーベン以降の音楽が作られていくのだと考えています。
ということで、
次のテーマはモーツァルトです。
では。