ようこそ、ひでちぇろブログへ。

 

今日はマニアックですが、

自分の思考の足跡を記録する意味も含めて、

ブログにアップします。

 

約100年前の1925年まで生きた

神秘思想家のルドルフ・シュタイナーは、

著書の中で、音楽の中での和音の捉え方が(和音の音体験)が

歴史の中での変化してきていると言っています。

 

今回は、このシュタイナーの言う和音の変化の歴史と、

音楽で音程を決めている音律の関係について

書いていきます。

 

 

 

シュタイナーによれば、

超古代(彼曰くアトランティス文明)には、

7度の和音の音体験によって、

精神は霊的世界に行くことができ、

地上とのつながりを忘れられたそうです。

 

精神が現実の世界を離れて

彼岸の世界に行き切った状態を体験できた模様です。

 

 

それから時代下って

ギリシャ文明からルネサンス期の頃までの時期、

今度は5度の和音の音体験が重視される様になります。

精神はは地上と離れず肉体の中にいる感覚が保たれるものの、

神の世界を感じて忘我の状態になれました。

ただ、個人の主観的感情はまだ入り込めていない状態です。

 

ちょうどこのギリシャ文明の頃に

5度の繋がりだけで「ピタゴラス音律」が作られます。

まさに、5度がきれいに響く、必然的に出てきた音律と言えます。

 

日本の雅楽も笙で5度を鳴らして、

それにメロディーが付きます。

 

笙で鳴らす和音は、

ドソ+レラ+ミシみたいに5度の音を3つほど足し合わせた、

6個の音で構成されていて、

この6音の和音には基音があり、

音階分だけ7つの基音(組み合わせ)があります。

その和音の基音を篳篥(ひちりき)とか龍笛のメロディの音に合わせて演奏します。

 

細かく説明してしまいましたが、

要するに、笙は

5度をたくさん重ね合わせて、ハーモニーを作っています。

雅楽はそもそも中国起源ですが、

中国でも三分損益というピタゴラス音律とまったく同じ音律で、

5度中心の音楽でした。

 

ギリシャ文明以降の古代の音楽は、

みな5度を和音の基本としていた為、

音律も5度の和音を使って作ったということです。

まさに、シュタイナーさんの言う通りです。

 

 

そしてルネサンス期以降から現代まで、

3度が重要となってきます。

3度の選択で長調と短調が決まる主要3和音が出来ます。

3度の和音が個人の感情が解放されているか、

抑圧されているかを決めるのが3度の選択によるという世界です。

そして音律もピタゴラス音律から、

3度がきれいに響くミーントーンになり、

さらに3度が完璧にきれいに響く

純正律が最も正しい音律と言われる様になりました。

人間の個人の主観的感情を3度を通して自由に感じ、表現できる様になった訳です。

 

 

シュタイナーさん曰く、

未来には、8度(1度という記載も見られる)の時代来ると言っています。

神を認識して、同じやり方で自分をも認識できるとか、

神の存在が証明されるという記述もあります。

 

そうすると、

現在理想的と言われている純正律も、

実際は現代の人類の発展段階に即してたまたま作られたものであり、

今後時代が進めばまた変わっていく可能性もあります。

 

8度が基準だと3度、5度、7度のどれもが重要でなくなり、

音階の美しさでピタゴラス音律にまた回帰するかもしれません。

 

 

現代音楽についてですが、

現在の現代音楽の不協和音との饗宴(苦闘)も、

もしかしたら必然で、

その過程を経た後に、

ある時、誰かが8度の素晴らしさによる神の証明をしてくれるかもしれません。

未来過ぎて生きていないかもしれないけれど、

 

という風に、

今現在音楽の決まりと言われている事柄も、

俯瞰的に感じ取る視点も有って損はないし、

音楽をより楽しめると思います。

 

それでは。