こんにちは、ひでちぇろです。

(2018年2月15日記事の再掲です)

 

今日は旋律的音律です。

正式にはピタゴラス音律と呼ばれています。

 

まず、ピタゴラス音律は

どのように作られているのか。

説明します。

 

Cの音からスタートして、

周波数が2:3で完全に共鳴する5度ずつズラした音を、

上と下に並べ、オクターブに収まらないものは、

8度(オクターブ)ずつ上げ下げして作られています。

 

5度ずつズラと、以下のような並びになります。

(端の方の音は省略しています)

 

(↑5度上げる方向)

Cis

Fis

H

E

A

D

G

C←スタート地点

F

B

Es

As

Des

Ges

Ces

(↓5度下げる方向)

 

こういう風に5度ずつ作ってできた音階が

ピタゴラス音律です。

 

ピタゴラス音律で作った音階の音程は、

平均律と比較すると、

どの調でも以下の様にズレます。

(数字の単位は平均律の半音の幅を100としたセントです)

ド             0

レ             +4

ミ             +8

ファ        -2

ソ             +2

ラ             +6

シ             +10

ド             0

 

特徴としては、

ミ、ラ、シが高いことと、

全音はすべて平均律より広く、

半音はすべて平均律より狭いことです。

 

ピタゴラス音律で音階が上昇していくと、

全音の幅が広くて緊張感が高まっていき、

そのあと半音への幅が狭くて落ち着くということを繰り返す為、

音階の特徴が強調されて明瞭となり、

旋律がきれいに聞こえるという訳です。

 

弦楽器の開放弦は5度で調弦される為、

すべてピタゴラス音律です。

他の音もすべてピタゴラス音律で弾くと、

開放弦と共鳴しやすい為、

楽器単体としてはきれいに響きます。

 

明日は、

旋律的音律(ピタゴラス音律)での弾き方です。

 

それでは。