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今回は、
楽器の練習で、
量をこなせば質に転化していくか?
という話です。
たとえば、
音階のエチュードを繰り返し弾くと、
その動作自体には慣れます。
そして、
動作が無意識化して余裕が出てきます。
さらに余裕が出ることで、
精度が悪いところを直せる様になり、
ある程度それらしく弾けるようになります。
スティーブ・ジョブズの母校の大学での
有名な公演で、
若い時はまずやってみたいことにチャレンジするのが良い。
やがてそれが点となり、
さらに点と点が繋がって線になって意味を持ってくる。
意味は後から分かってくるのだから、まずはチャレンジしようという主旨の話でした。
なので、最初は意味が分からなくても、
まずは身体を動かして弾くべきです。
そうすると、点(=出来ること)が増えます。
そして、点と点が繋がっていくはずです。
ある程度のところまでは。
問題はそこからです。
演奏は、
身体動作の理解(身体性)、
数学的正確さとしての音楽(正確性)、
表現としての音楽(芸術性)
がそれぞれ有機的に繋がって成り立ちます。
また、お互いがお互いに対して影響を与えています。
そして、
それらを統合して一つの感覚にして音を出せる様になる必要があります。
どれか一つでも足を引っ張ると、一挙に台無しになります。
この3つが有機的に繋がって、かつ呼吸の様に無意識化できて、
始めて音楽が出来るようになります。
これらをどう統合するかは、
教科書的な正解はどこにもなく、
先生に見てもらったりしながらも、
自分で模索して「自分の技術」を
作り上げていく知的試行錯誤が必要です。
私の場合はアマチュアなので、
しのごの言わずに、
正確性を鍛え続けることが重要という、
まだまだな段階です。
ということで、
量は勝手に質には転化しない、
知的試行錯誤が必要という結論です。
今回は以上です。
それでは。