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最近、ベルリンフィルデジタルコンサートホール
というものに契約したので、
オケだけでなく、
ベルリンフィル12人のチェリストの映像も見てみました。
曲はプーランク作曲、人間の顔という作品でした。
これを見ていて驚いたんですが、
あるチェリストが弾いていたメロディを
他のチェリストが受け継ぐところで、
あたかも、全く同じ人が弾いているかの様に、
人が変わっても弾けるんですね。
そういう箇所があちこちに有って、
ベルリンフィルのチェリスト達の
レベルの高さを違った意味で体験できました。
おそらく、あの方々は音楽のキャラクターを
自在に弾き分けられるんでしょうね。
そして、
その後、オーケストラでブルックナーを演奏する映像を見ました。
チェロパートの音を聴くと、
音色だけでなく、
全員のキャラクターが
高い次元でピタッと一つに合わさって、
一つのメロディラインを奏でていることが良く分かりました。
そして、そのチェロパートの音のそのなんと美しいこと!
こういう音は、
なんとなく妥協して相手に追従するだけでは、
絶対出ないのでしょう。
生き生きとそのキャラクターを
強い共感性を持って、弾く(演じる)
ことも必要なのだと思われます。
重要なのは「主体性」、
音に責任を持つ「責任感」、
そして、「共感性」
だと感じました。
責任感をもって、
主体的積極的に相手に共感して、
その結果によって演奏する。
自分の感性に蓋をしての同調ではなく。
結局、音楽に限らず、
何事も基本は同じようなところにあるのかもしれません。
とここで、
私の様な、
日本のアマチュアプレーヤーが
参考にできることはあるのでしょうか。
私はあると思っています。
「主体性」と「責任感」
とそれを満たした上での「共感性」。
まずは、なんとなく合わせたり、
なんとなく弾いたりするのをやめることからでしょうか。
そして、
ちゃんとスコア見て、自分の役割を把握し、
ちゃんとさらって、責任感果たせる様にし、
ちゃんと相手の音を聞いて、メッセージを受け取って共感し、
と考えると、
実は、当たり前のことを手を抜かずに
突き詰めていった結果、
ベルリンフィルの方々はあのように
素晴らしい演奏ができる様になったんでしょうね。
つまり、ものすごく遠いけれども延長戦上にあるのかもしれません。
ということで、
普段の真面目な努力も無駄ではないと思われます。
皆さん、共にがんばりましょう。
それでは。