ようこそ、「ひでちぇろブログ」へ!!!

 

 

「トラウマ」というネガティブな言葉を

題名に持ってきてしまいましたが、

 

人生の底をどれだけ経験したかが

そのまま音楽表現にもつながる

というお話です。

 

クラシック音楽を聴いていると、

(他のジャンルもですが)

 

素のままの自分

→障害に出会う

→乗り越え

→元の自分が一段成長

 

みたいな「成長ストーリー」が

バロック以降、古典、ロマン派、近代と

メインテーマになっています。

 

 

一番の最小単位で言うと、

一つのフレーズの中での、

 

トニック(ド、ミ、ソの和音)

→サブドミナント(ファ、ラ、ドの和音)

→ドミナント(ソ、シ、レの和音)

→トニック(ド、ミ、ソの和音)

 

という定型的な和音の動きとか、

 

 

曲の構成として一つ大きく見ると、

 

提示部

→展開部(主題=素の自分)

→再現部(紆余曲折、苦労)

→コーダ(主題、後半は転調=成長した自分)

 

みたいな曲の構成も、

「成長ストーリー」です。

 

 

一人の作曲者の作品でも、

 

若々しい作品から始まり、

紆余曲折を経て、

晩年期の作品で完成を見るというような

「成長ストーリー」があります。

 

すべての単位でこれが出てきます。

 

この「成長ストーリー」を細かいフレーズ単位でも、

曲全体でもいかにうまく表現できるか。

当たり前ですが大切なことです。

 

ここで注目すべきなのが、

演奏者は「自分の経験という物差し」で共感して表現する

ということです。

 

この物差しが小さいと、

それだけの表現しかできないことになります。

 

問題は、それが心とか人格の問題なので、

一見練習で鍛えることが難しいということです。

 

しかし、苦労の少ない君には分からんだろうが的

な話ではないです。

 

生きていて、

苦と楽が交互にやってくる。

これは生まれてからすぐだれでも経験していることです。

 

これを毎回味わっていることが

そのまま音楽表現の栄養になっているのです。

 

そしてその栄養には

かならず自分にしか出せない味があります。

それが音楽の個性になります。

 

つまり、

人生と音楽はそういう風につながっているので、

自分のなかの栄養分をちゃんと観察して受け入れて、

みんなとシェアすることを楽しむことが

人生と音楽の両方を楽しむことになるのだと

思います。

 

私の場合ですが、

 

6年ほど前に会社でのパワハラで、

うつになり休職しました。

 

あの時は、生きていること自体が苦痛で、

死んだら楽になるんじゃないかという状態まで行きました。

 

その時はめちゃくちゃつらかったんですが、

 

その人生の底から、

復職後にいい上司にであったり、

ジムで身体を鍛える様になったりして、

ちょっとずつ回復して、

新たに成長して今の自分があります。

 

この体験があるだけで、

クラシック音楽の中で繰り広げられる

紆余曲折が、より身近というか、

 

凄いこととか高みとかいうより、

誰にでもあるよね~、

みたいな受け取り方ができる様になりました。

 

結局、うつを通過して、

いままで以上に音楽を楽しめています。

(ちょっと命がけですが)

 

 

ということで、

音楽表現に携わることで

人生を2倍、3倍楽しみましょう、

 

というお話でした。

 

それでは。

 

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