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身体感覚のゲシュタルトという題ですが、
ゲシュタルトが分かりづらいかもしれませんね。
ひとつのまとまった全体で初めてできる意味、
みたいな意味合いです。
皆さん普段の生活で、
身体感覚をどう扱っていますか?
立つ、
歩く、
水を飲む
みたいな動きは、
しようとおもえば、
あまり意識せずにできますよね。
これは、
たくさんの筋肉の動きとか
平衡感覚とかを
一つにまとめて、
つまり、身体感覚のゲシュタルトを作って、
そのゲシュタルトを一つの
ハンドルとかボタンとかレバーみたいに統合しつつ、
個別の動きは自動化して動作している結果です。
楽器を弾く場合も、
ある程度はこれが出来ないと弾けません。
音階とかをやるのに、関節の一つ一つを
常に意識していたら演奏できません。
だから、教則本を繰り返し練習して
身体に覚え込ませます。
ここまでは、当たり前ですが、
ゲシュタルトを作るのを難しいのが
指揮者がいて、他にたくさんの奏者がいる
オーケストラで演奏する時です。
譜面を見ながら楽器を弾く動作と同時に、
指揮者の求める音楽とか、
テンポの感じ方の違う他の楽器とか、
弦楽器なら、コンマスとかトップ奏者とか隣の人とか、
とにかく、入力情報が多すぎます。
だいたい、インプット過剰になります。
なので、
事前の練習では、
楽器を弾く動作をまとめて
ひとつの身体感覚の様に扱える様なるまで繰り返し弾きます。
各動作がほとんど無意識でできるくらいまでにもっていかないと、
うまく弾けません。
譜面が目に入った瞬間に動作イメージができるくらいですね。
また、動作だけでなく、
スコア(総譜)で他の楽器がなにをやってるか
ある程度頭にいれて、
それに追従するのも含めて、
一括して、身体感覚に含めてやる。
そういう全てを含んで、
あまり意識に頼らなくてもできるようになると
オーケストラ演奏における
身体感覚のゲシュタルトの下地ができます。
そこまでいけば、
指揮者のやり合いことに敏感に反応できるし、
余裕ができるので他の奏者に共感したりできます。
また、お客さんのことも考えられるようになります。
この、身体感覚のゲシュタルトがいかに早く作れるかが勝負ですね。
自分はアマチュアなので、
オーケストラの全体練習が10回前後なのに合わせて、
自分の練習が30~50時間は必要な感じです。
プロはオケの練習3回くらいで、
個人の練習も、
もっと短いんでしょうけれど、
高度な身体感覚のゲシュタルト作り上げているのではと思います。
人間の意識には限界があるので、
自分はいつもできるだけ早く、
身体感覚のゲシュタルトを作ることを目指します。
やみくもでなく、できるだけ目標をもって計画的に。
短く言えば、しっかり練習と予習をしようということですね。
私もまだまだ修行は続く感じです。
それでは。