ようこそ、ひでちぇろブログへ!!!
今日は、メタファーと音楽についてです。
「メタファー」って、普段使わない言葉ですよね。
人文系で哲学とか心理学の本を読んでいると、
たまに出てきますが、
日常的にはまず使いませんよね。
ただ、何らかのストーリー性があるものを
発信しているとしたら(音楽とかブログとか)、
役に立つ考えだと思い、
話題にしました。
まず、
「メタファー」っていったい何?
というところからですが、
「比喩」と比較すると分かりやすいです。
明確な例えが「比喩」で、
はっきり例えだと言わないのが「メタファー」です。
日本語では「暗喩」とか「隠喩」といいます。
「あなたは華のようにきれいだ。」
と言えば、「のように」の部分が明らかに例えなので、
「比喩」ですが、
「女性は華だ。」
というと、例えであることを明確にしない言い方なので、
「メタファー」になります。
また、文章だけでなく、
小説や映画でいうと、
一つのシーン全体とか、
物語全体も、
「メタファー」となります。
物語でいうと、
オオカミ少年は、
なんどもオオカミが来たと嘘をついた少年が、
本当にオオカミが来た時に信じてもらえず、
オオカミに襲われるみたいな話ですが、
これは、嘘をつくと結果として損をするよ、
っていうのを「メタファー」として伝えたものです。
また、音楽でいうと、
ベートーベンの運命は、
つらくとも耐えて努力すれば勝利に至る(自分の勝手な解釈です)
とか、
同じベートーベンの田園では、
田園の美しさ、気候のドラマチック、すばらしさを、
交響曲という「メタファー」、
明確でない例えで伝えています。
と、ここまでは、
ある意味他人事なのですが、
「メタファー」ということで私が言いたいのは、
音楽なりブログで文章を書いたりと、
表現して発信しているということは、
「わたしたち自身をメタファーで表現している」
ということです。
なにかのジャンルとか、
音楽なら楽譜とか楽器や共演者や聴き手の力を
借りていても、
自分というフィルターを通せば必ず、
唯一無二の「わたしのメタファー」
を表現していることになります。
音楽であれば、
いままで生きてきた人生が
メタファーとして、演奏した音楽に含まれて、
それが聴いている人に伝わります。
そして、
なぜかこれには、
快感が伴うんですよね。
ここから、ちょっとスピリチュアル系ですが、
生まれる前には、
みんな心が繋がっていたのではないでしょうか。
そして少しでも、
メタファーで心が繋がると、
その時の幸せな気持ちが思い出されて、
快感を感じるのではないかと。
だから、
みんな表現したがるのではないでしょうか。
昔繋がっていた一体感を感じるために。
アリストテレス大先生も2000年以上前に
「もっとも偉大なのはメタファーの達人である。
通常の言葉は既に知っていることしか伝えない。
我々が新鮮な何かを得るとすれば、メタファーによってである」
とおっしゃられてます。
皆さん、
ぜひ自分のメタファーを追求しましょう!!
それでは。
