こんにちは、ひでちぇろです。

 

高校時代にマーラーに心酔する体験を

した訳ですが、

 

その後、大学4年の時に

今度はマーラーの交響曲を弾く機会が

巡ってきました。

 

私が大学生だったころ、

ジュネス・ミュジカル・シンフォニー・オーケストラ

(通称、「ジュネス」)

という、

首都圏の一般大学の学生から、

オーディションでメンバーを選抜し、

 

当時は一つの大学だけでは実現が難しかった、

大きい規模の曲をNHKホールで演奏するという

催しが有りました。

 

すでに、大学2年、3年で2回、

この「ジュネス」に参加していましたが、

 

4年の時もオーディションに合格できて、

3回目の「ジュネス」に参加しました。

 

その時演奏したのが、

マーラーの交響曲3番でした。

 

この時は大学4年生で、

すでにベートーベン、ブラームス、ドボルザーク、

チャイコフスキー辺りの

ロマン派の作曲家の交響曲は

ある程度経験していました。

 

また、前回の「ジュネス」で、

リヒャルト・ストラウスの

「アルプス交響曲」という、

演奏の難しい大曲を経験済でした。

 

ですので、

マーラーの交響曲を演奏するには、

ちょうど機が熟していたと思います。

 

マーラーの交響曲第3番は構成が独特で、

 

1楽章:牧神が目覚め、夏(ディオニソス)が行進してくる

2楽章:野原の花が私に語ること

3楽章:森の動物が私に語ること

4楽章:夜(人)が私に語ること

5楽章:天使が私に語ること

6楽章:愛(神)が私に語ること

 

という感じです。

(最初はこの副題がついていましたが、

出版直前にマーラーが

削除してしまいました)

 

自然の神→植物→動物→人→天使→神(創造主)

 

という、神道的とも一神教的な創造の段階とも

とれる様なテーマで構成されています。

 

この曲の最も魅力的な部分は、

やはり「愛(神)が私に語ること」の6楽章です。

 

マーラーが3番で初めて書いた、

深い癒しを伴った

緩除楽章(ゆっくりした楽章)です。

 

5楽章まで経験してきた創造の段階から、

最後は神と溶け合う様な、

本当に美しい、天国の様な楽章です。

 

これを演奏できた時は、

本当に感動し、

弾きながら涙がこぼれそうになりました。

 

実際、セカンドバイオリンの人たちは、

半分くらい泣いていたらしいです。

 

この曲を弾くことができて、

音楽によって大きなものの一部になる感覚と、

それによって得られる多幸感を味わうことが出来ました。

 

音楽をやっていてというか、

生きていてよかった。と思えました。

 

きょうはここまでで、

また次回に続きます。

 

それでは。

 

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