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脚をアンドゥオールする事は、バレエの根幹であり、アンドゥオール抜きにバレエを踊る事は不可能ですよね(^_^;)
脚をアンドゥオールしなければ第1から第5までの脚のポジションさえもする事が出来ません。
しかし、腕もアンドゥオールしなければならない事はご存知でしたか
但し、腕は脚より広範囲に動かさなければならない事、そして上腕部と前腕部が反転して動く事がある為に脚の様な大腿部と下腿部が常に同じ方向に動く単純なアンドゥオールでは無い事が正しい理解をする事を妨げています
背中を作るのに必要なのが腕のアンドゥオール
腕をアンドゥオールするとは、広背筋を締めて肩甲骨(背中)を正しい位置に固定する為に必要な事で、肩甲骨が固定された後には、上腕はアンドゥオール側にもアンドゥダーン側にも自由に動かせます。
アンドゥダーンにも動かして良いのならアンドゥオールする必要は無いと思われがちですし、実際に上腕は、アロンジェ以外の時はアンドゥダーン方向に動いているので、『腕をアンドゥオールする』と言われると違和感を感じる人も多いかと思いますが、単に腕をアンドゥダーン側に動かすと首が縮んだり、猫背になって肩が前に出て来てしまいます
もし腕をアンドゥオールしなかったら
アンドゥオールの意識なく腕をEn avant(第1ポジション)やA la second(第2ポジション)にすると、上腕は肩甲骨ごとアンドゥダーン側に動いて猫背になってしまいます(^_^;)
この時、勿論肩は上がり、前にも出て来ますが、肩をこのまま下げて、肩甲骨を後ろに移動させると、今度は顎が前に出て、お腹も前に抜けてしまいます(^_^;)
これを直そうとして顎を引き、お腹を締めると、肩は元の位置に戻ってしまうので、このままでは埒が明かなくなります
ここで解決法として広背筋を締めて肩甲骨が正しい位置から動かなくする事が必要になって来るのです
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広背筋を締めるとどうなる
広背筋が締まっている事により両方の肩甲骨が垂直に並んで立ち、背中が真っ直ぐになります。
背中が真っ直ぐなので必然的に首から骨盤までの背骨の垂直を感じやすくなり、それを意識する事により頭が前後にズレたり、お腹が抜けづらくなります
また広背筋を締める事で肩甲骨の動きが制限されているので腕を動かしても猫背になりませんし、肩甲骨同士を大きく横に張るように広げる事で、腕がより長く綺麗に見せられる様になります。
広背筋の締め方
肘を少し緩めて腕を横に広げて(アラセコンドで)アンドゥオール側に回してみましょう! 闇雲に回すのではなく、上腕をタオルを絞る様に回して行きます。
この時に上腕骨だけが動いて背骨や肋骨は動かない様に気を付けます。
こうすると肘が下向きになり、肩甲骨は垂直に立ち上がり、広背筋が締まり始めていますので、これを確り感じて更に広背筋を締めて下さい。 そのまま肩甲骨同士を外に離して肩幅を広げます
正しい腕のアラセコンドの作り方
腕を横に広げてアンドゥオールして肩甲骨が垂直になったら、その位置から肩甲骨を動かさない様に広背筋を締めたままの意識で上腕骨のみをアンドゥダーン側に回して肘を後向きにします。
肩甲骨はアンドゥオールに、上腕骨はアンドゥダーンに動かすのですが、互いに反対方向に動く事でバランスが取れて肩が上がらず、肩、肘、指先の位置が丁度良い位置に保てる様になります
感覚的には、肩関節はアンドゥオールして、肘関節はアンドゥダーンする感じになります。
そして指先を出来るだけ遠くに伸ばしながら、肘が後ろから引っ張られる様にアーチを作ります。 これは弓矢の弓をしならせる様に腕のラインを作るので肘を伸ばした時と比べて指の位置が身体に近寄らない様に長くする意識をして下さい。 そして両肘は必ず肩甲骨の真横にある様にして下さい
また、肘の裏側の面と手のひらは、常に同じ方向を向いていて、アロンジェ等で手のひらが下を向く時のみ肘の裏側と手のひらは反転して動きます
手のひらと肘の裏側の面を意識する事がポールドブラを綺麗に正しく使うコツですので、指先まで丁寧に意識する事を心掛けて下さい
脚と同様に腕にもアンドゥオールがある事がお解り頂けたでしょうか
私から直接指導されても、とても難しい事なので直すのには時間が掛かりますが、諦めずコツコツ頑張りましょう
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