ユーロ安とドイツ | 考え中の人

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●ポイント

・ユーロ内の、輸出輸入の構造

・ドイツが順風満帆に見えるのは、南欧のおかげ


ここのところ、ドイツの景気動向指数が好調だ。ユーロ全体のGDPが-2%に推移しかねない中、ドイツのGDP成長の微増ながらもプラスの予想であり、順調とみてよい。ドイツでは何が起こっているのかというと、GDPの大半を占める輸出が、それを牽引しているといえる。


ドイツのGDPの内訳をみると、輸出が47%と、約半分を占めている。これは、アメリカの12%、さらには輸出輸出と言われる日本でも16%と、先進国の中で比較してもダントツに輸出の比重が高い。ドイツの輸出といえば、すぐ思い当たるのは、メルセデスやBMW等の車両関連だ。このユーロ安を追い風に、輸出が好調なわけである。


これがどこまで続くのかという疑問があるが、それは予測不能にしても、ひとつヒントがあるとすれば、ユーロの構造がどこまで維持できるのか、ということである。というのは、ドイツの輸出先の多くが実際は南欧諸国からの輸入であり、これは南欧諸国が借金をしてお金をばらまくことで、ドイツの輸入が潤っているからだ。このためドイツは経常黒字を達成しているが、南欧諸国は経常赤字になっている。


もしこれから、南欧諸国の資金供給が細るのであれば、同じようにドイツも萎んでいき、その結果ユーロ経済が不景気を加速させる可能性がある。ユーロ内で食い合うのではなく、今の内に、ユーロ一丸と見なして利益をプールしておく構想に着手しなければならないのだが。