近年の若者の大学進学率は非常に高くなっており、
今やその比率は50%を越えているそうな。
(データは下記記事)
若者の高学歴化、就職にはつながらず:日本経済新聞
進学率の上昇の背景には、
「大学進学へ財産的余裕のある家庭が増えた」
「奨学金制度が充実した」「大学進学が当たり前の社会的風潮」
などなど、様々な理由が挙げられよう。
そして、こうも大学進学率が高くなると、
その大学ステータスというのは、
かつてほど高くなくなっている。
上記の記事では、
大学進学率が上昇しても就職率が低下しているというもので、
「大学の教鞭と実社会の仕事の乖離が問題」とされているが、
そもそもこの不況の時流と、大学ステータスの低下を踏まえれば、
就職率の低下は当然のようにも思える。
ところで、その大学進学率の上昇が、
学校教育(小・中とか)に難しい事態を招いている、
という面白いエントリーを見つけた。
信なくば立たず:橘玲
「ところで、終戦直後の「民主教育」の黄金期に、
生徒たちはなぜ教師を尊敬したのだろうか。
それは、親や地域社会が教師を尊敬していたからだ。
ではなぜ、当時の教員は尊敬されたのか。
これは彼らの人間的な魅力によるものではない。
1960年代までは、大学卒の学歴を持つひとは
地方にはほとんどいなかった。
学校の教師は、きわめて稀少な知の権威として、
地域社会の最上位に列せられたのだ。
ところが、私の子どもが小学校に通った1990年代には、
(すくなくとも東京・杉並では)こうした知の権威は
完全に消失していた。
その理由は単純で、親の学歴が教師の学歴を
上回ってしまったからである。」
かつての学校教育において、親達は先生を尊敬しており、
それが子どもへのしつけにも繋がっていた。
ところが今の保護者達は、大学を出ている人も多く、
そうした状況が教師に対する親の関係が、
対等(むしろそれ以下)となってしまった。
今に始まったことではないにしても、
モンペなる存在が、近年よく顕在化しているのも、
こうした立場転換の問題と無関係ではないだろう。
モンペの台頭化の理由に「親のマナーの欠如」ともあるが、
根本的にはこうした相対的な教師の地位の低下が、
問題なのかもしれない。