今日、気づいたことがある。
 
自分が伝えたいメッセージは、ただ1つなのではないか?
 
「人はみな1人1人違っていて良い」
 
究極のところ、これだけなんじゃないか。
 
そのために、心理学をかじり、コーチングを受け、政治・社会に関する読書をし、海外の情報を仕入れ、ドラムを叩いているのではないか。
 
昔、テレビを見ていたら、黒の学ランをきた男子中学生数百人の集団が映し出されていた。全員が同じ学ランを着ていた。虫酸が走った。言いようのない嫌悪感に襲われた。
 
自分は、みんなが同じであることを強制されるのが一番嫌いなんだ。
 
フランスでは、「他人と同じになってしまった」と言ってメンタルを病むそうだ。
日本では「他人と違う、他人に合わせられない自分」を責めてメンタルを病むのではないか?
 
フランスにも悪いところは沢山ある。賛美するわけではない。
 
でも、人間がこれだけいたら、人と違うのは当たり前のこと。
 
他人と違っていい、他人と違うのが当たり前なんだ。
 
でも、人と同じでありたいのなら、それはそれで良い。
 
 
(自己紹介⑫から続く)
 
ただ、最初はうまく行きませんでした。
 
何の経験もないのですから、当たり前です。
 
入社直後に親会社に研修に行かせてもらったものの、株主総会のお手伝いが主で、契約の勉強はしませんでした。
 
今、自分がその頃に検討した契約を見ると、我ながら下手だったなと思います。とんでもない勘違いもありました。それでも、我慢して私に依頼してくれる営業パースンがいたので、今の私があります。
 
法務の私は営業パースンに鍛えられたのです。
 
私の添削に満足しない営業パースンは何度も突き返してきました。そのたびに「あーでもない、こーでもない」と考えたり、調べたりしました。周囲に教えを乞いました。その1つ1つが力になっていきました。
 
やがて、営業パースンの中で「ヒデボーさんは、タイムリーに的確なアドバイスをくれる」という評判ができました。契約検討依頼が殺到するようになりました。
 
初期に鍛えてくれた営業、周囲にいてアドバイスをくれた方など、皆のおかげでした。
 
 
教訓その⑤
人生に無駄なことはない。今自分の目の前にあることに精一杯取り組むことが大事。
 
私は最初に入った会社で営業を7年半やりましたが、結局退社して司法試験の勉強を始めました。しかし、司法試験の勉強も実を結ぶことはありませんでした。
 
一見すると私の営業としてのキヤリア、司法試験の勉強は無駄だったようにも見えます。
 
しかし、企業法務として入社した今の会社では、営業と法律という2つの領域が交錯する分野である契約を軸にして、自分の居場所を確保できました。
 
営業キヤリア、司法試験の勉強は違う形で実を結んだのです。
 
今、自分の目の前にあることに精一杯取り組むと、必ず後で
 
「あのときにやっていて良かった・・・。」
 
と思える時がくるのです。
 
仕事に限らず、人間が人生の中で遭遇することに無駄なことはないと信じています。
 
(次回に続く)

(自己紹介⑪から続く)

 

さて、新卒で入社した会社のグループ企業に採用された私は、営業をやりたいと希望しました。

 

しかし、あっさりと却下されました。当時その会社は上場を目指していました。しかし、社内に法律のことが分かる人間が不足していたので、法務として採用してもらったのです。

 

ところが、私が採用されてまもなく、親会社の方針が変わり、上場しないことになりました。上場がなしになると、そのために採用された私の仕事はなくなってしまいます。

 

同時期にやはり上場のために経理に中途採用された人は、ほどなく退職していきました。

 

私はその時には退職する気は全くありませんでした。AじいさんやO君のおかげでやっと安定した生活を手に入れることができたのです。

 

しかし、仕事がないのは困りました。

 

そこで、目をつけたのが「契約」です。

 

企業法務の主な仕事に「契約検討」があります。営業がお客様と締結する契約を、さまざまな側面から検討し、ときにはお客様との交渉に同席し、できるだけ自社に有利な条件で締結するのが仕事です。

 

その会社だけでなく、当時はまだ相当数の会社で法務の重要性が理解されず、お客様が示した条件をろくに検討することもなく、そのまま契約締結することがしばしば行われていました。

お客様は自分に有利な条件を示します。こちらは不利な条件で締結することになります。

 

なにもなければ何の問題もありません。しかし、何か問題が起こったときは大変です。

 

例えば、契約書に良くある規定に瑕疵担保責任という条項があります。お客様に納めた物に欠陥があった場合、一定期間は無償で修理するという条項です。

 

企業間の契約では、普通この瑕疵担保責任は納入から1年や半年間だけ負うケースが大半です。

 

ところが、中には5年間この責任を負うこと、という条件を出してくるお客様もいたりします。

 

このような契約をそのまま結んでしまい、4年後に欠陥が明らかになったりしたら大変なことになります。

 

しかしながら当時はそのような契約を中身を十分に検討することなく、仕事欲しさで締結してしまうということがあったのです。

 

私が入社した会社も一応検討はされていましたが、十分とは言えませんでした。そして、営業経験のある私には契約はとっつきやすく、身近なものでした。

 

「これだ・・・。」

 

私は契約を柱にして自分の法務としてのキヤリアを組みたてることにし、上司にもお願いをしました。

 

営業経験と自分が勉強した法律が交差する分野なら、自分の強みとできるのではないか、と考えたのです。

 

(次回に続く)