ホテル療養が終了して帰宅しました 〜ホテル療養(8日目)〜 | 『りょう太のぼうけん』〜イクメンではない子育て〜

ホテル療養が終了して帰宅しました 〜ホテル療養(8日目)〜

とうとうホテル療養(宿泊療養)が終わりました。

 

昨日、どうすれば早く退所できるかを、宿泊療養施設の事務局に聞いていました。ホテルが嫌でとか、外の空気が吸いたくて…とかではなく、仕事があるので、朝なのかもしくは夕方以降なのかで帰宅したかったからです。

 

ええ…単なるわがままです。

 

昨日は、9時半から順次退所していくと説明を受けていました。

 

それまでにやっておくことは次のとおりです。

  • 7時に体温と経皮的動脈血酸素飽和度(SpO 2 )を計測して、指定のウェブサイトに記録する ← これを看護師さんが確認して、退所OKかどうかを見極めます。
  • ベッドのシーツ、ふとんカバー、まくらカバー、バスマットをまとめておき、持って出る準備をしておく。
  • 部屋を片付けて、ゴミを残さないようにまとめておく。
  • 自分の荷物をまとめておく
おおかた以上のとおりです。
 
8時には朝食も食べ終え、『カムカムエブリバディ』を観てから、『あさイチ』で博多華丸さんの復帰&久しぶりの朝ドラ受けを観て、ひと笑いして、内線電話を待ち続けました。
 
9時を回っても連絡はなし……9時20分ころに内線電話がなり、即座に受話器を取りました。

おはようございます。本日は退所になります。シーツなどを取り外して、(受付のある)2階まで持ってくる準備をしてください。また、部屋のゴミをまとめておいてください。すべて準備ができましたら、内線で連絡をいただきたいです

 

そう言われたぼくは、即座に……

もういつでも出られます!

あ……終わりましたか? それでは、伝えておきますので、また連絡をしますね。退所者の方に順次連絡をしますので、少しお待ち下さいね

いつでも大丈夫です。よろしくお願いします

 

ということで、「お〜い……また待つのかよ」と思いながら、ベッドにゴロンと横になり、ヤフーニュースを読みながら気を紛らわすことにしました。

 

9時半から順次連絡をすると言っていましたが、すぐに9時半を過ぎました。

 

内線が来ないな……

 

ジリジリと焦り始めます。9時35分になっても来ません……9時40分になっても来ません……。

 

本当にさっきの事務局の方は、ぼくの準備が出来ているって、報告してくれたんだろうか? これまでの8日間、事務局の方々はとてもよくしてくれました(誰とも会っていませんがw)。でも、ぼくが伝えたことが、伝わるべきところに伝わっていなかったことも何度かありました。

 

それで、もしかしたら……忘れられているんじゃないかって、不安になってしまったんです。

 

9時45分になっても、内線電話がありません。

 

本当は10時から始めなきゃいけない仕事を、念のために30分くらい遅れるかもしれないとは、仕事先に事前に連絡はしておきました。でも、このまま忘れ去られていたら……10時半にも間に合わないんじゃないかって、そわそわしてしまいました。

 

それでぼくは、また事務局に内線電話をしました。

お忙しいところ、すいません。本日、退所予定の〇〇〇号室の〇〇〇〇です。まだ……退所できないんでしょうか? すいません

えっと……ちょっと……待ってくださいねぇ……。あぁ〇〇〇〇さんですね。いま退所の準備をしているところです。もう少し、お待ち下さい

そうですか……。あのぉ……何時ころになりそうですか?

もうあとすぐなんですけど(困ったなぁ風)……。

あ……もうこちらにいらっしゃってもらって大丈夫です

え? いいんですか?

はい! いま準備が整ったので、シーツなどを持って、降りてきてください

 

ということで、ぼくはゴミとシーツ類を持って、10時少し前に部屋を出ました。

 

よかった。これで間に合う。まぁ間に合わなければ、あと30分くらいは仕事開始を伸ばせばよいのですが、早く取りかかれれば、それにこしたことはありません。

 

受付へ行くと、パチンコの景品交換所の窓口のような受付で、〇〇〇号室の〇〇〇〇さんですか? と聞かれます。そして、入所時に借りたパルスオキシメータとボールペンを所定の位置に置くようにと、シーツ類をゴミ箱に入れるように言われます。その後は、置いてある封筒を1つ取って、持ち帰るように言われました(この封筒には宿泊療養証明書をもらう方法が記された用紙が入っています)。

 

それではさようならと言われて、退所です。

 

一週間前の入所時に使った、ホテルの従業員用エレベーターで1階へ行けば、もうそこは久しぶりの外……ホテルの駐車場です。

 

正直、それほどの感動や開放感のようなものはありませんでした。それでも、空気が美味しい気がしました。

 

入所時には、自宅からタクシーで送ってもらいましたが、帰宅時のタクシーはありません。駐車場に居たスタッフの方から「ここを出て右へ行くと駅がありますので、お大事に」と言われました。もちろん知っています。ここは右へ行っても左へ行っても駅がありますw なんで、JRではなく(JRよりも遠くにある)地下鉄の駅に向かわせようとしたのか謎でしたが「ありがとうございます」と言いながら、ぼくは歩き出しました。

 

道路に出ると、光がまぶしく感じました。人々が忙しそうに行き交っているのも、久しぶりだと嬉しかったです。なにもなく平和な日本に戻ってきたんだなと実感したんです。

 

途中で、自転車で迎えに来てくれた妻と合流しました。荷物を自転車のカゴに入れて、久しぶりに直接話しながら妻と歩きながら帰宅しました。

 

当たり前ですが、本当に何も変わっていないことが嬉しかったです。

 

入所から退所まで、ほんとうにあっけないものでした。

 

ワクチン接種のときにも感じましたが、ぼくみたいな、社会にとって居ても居なくても良いような人間さえも、こうしてホテル療養をさせてもらえることに、感謝しかありません(政府や自治体への感謝もありますが、もっと漠然と、社会に対する感謝ですかね…)。

 

とりあえず、ホテル療養記は終了です。

 

ありがとうございました。