■ 教育改革もReorientationの柱の一つだった

教育改革も、WGIP(ウオー・ギルト・インフォメーション・プログラム)と並んで、Reorientation(リオリエンテーション)の一つの柱に位置づけられました。その内容は以下の通りです。

  • 6・3・3・4制の導入

  • 教育基本法の制定

  • 男女共学

  • 教師の再教育

  • 自由と個人を重視した新教科書

これらはすべて、新しい価値観を次世代に根付かせるための仕組みでした。現在の教育制度はこの時に成立しました。

 

■ ReorientationとWGIPの関係

Reorientation(リオリエンテーション)の根本には、日本人の社会を民主主義社会にするという使命がありました。そのために、以下の四つの目標が建てられました。

  • 教育改革
  • 憲法改正
  • 警察・司法改革
  • WGIP(情報政策=メディア指導、教科書改革、検閲・宣伝)

■ WGIPはReorientationの一部

WGIPだけを見ると「情報操作」としての側面が強調されがちですが、 Reorientationという大きな理念の中に位置づけると、その意味がより明確になります。

  • 日本人の価値観を変える(罪悪感を植え付ける)
  • 民主主義を根付かせる
  • 再び軍国主義が復活しない社会をつくる

この目標のために、 WGIPは“情報面からのアプローチ(情報操作)”の実働部門として機能したのです。戦後日本の精神史を理解する上で、マッカーサーが指示した Reorientationの中の政策の一つに、WGIPが含まれていたという事実は押さえておきたいところです。

以上で「占領政策の全体像」を終わります。