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クオリティ投資とは
クオリティ投資とは、文字どおり、質の高い会社に投資を行なう投資手法であるが、何をもって質の高い会社というかは専門家のあいだでもそれぞれであり、明確な定義は存在しない。
また、クオリティ投資といってもさまざまな手法があり、クオリティ投資全般が市場平均以上の素晴らしい投資リターンを上げることができるわけではない。
ただし、クオリティ投資を行なうことで市場を大きく上回る投資リターンを達成している投資家は数多く存在する。
たとえば、英国のウォーレン・バフェットとも呼ばれる英ファンドFund Smithの創設者であるTerry Smithは、「良い会社を、そのクオリティに見合った金額内で買い、長期的に保有する」というシンプルな哲学に基づいて投資判断を行なう、代表的なクオリティ投資家の一人だ。 彼は、2010年のファンド創設から2022年にかけて478%の投資リターンを上げた。これは市場平均の256%を大きく上回る数字である。クオリティ投資が機能した一例といえよう。
①収益性
②資本構成
③利益の安定性
④成長性
⑤会計の質
「会計上のクオリティの評価は、一般に利益の持続性および予測可能性と関連している。景気の良し悪しにかかわらず、安定的かつ予測可能な利益を生み出す企業は、通常クオリティの高い企業とみなされる。しかし、会計操作が利益の質の実態をゆがめることもよくある」