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「HSBCインド・インフラ株式オープン」
投資信託のパフォーマンス(運用成果)を評価する代表的な指標としてリスク(標準偏差)あたりのリターンを示す「シャープ・レシオ」がある。
同じリターンをあげている商品を比較して、より小さなリスクの方を高く評価するのだが、一般的に、
シャープレシオは「1」を超えていれば優秀とみなされ、
「2」以上になると非常に優秀なファンドという評価をされる。
しかし、今現在の投信市場には、シャープレシオが「6」を超えるファンドが存在する。3月末時点で期間1年のシャープレシオが6.69を記録しているのが
「HSBCインド・インフラ株式オープン」
「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン」
このシャープレシオの水準だが、このところ資金流入額でトップになっている
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)では3.47、
それに次ぐ人気銘柄の
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は3.76だ。
この2つのファンドのシャープレシオも非常に高い数値なのだが、それにもまして優れているのがインド・インフラ株ファンドということになる。「オルカン」や「S&P500」との差になっているのは、トータルリターンの水準だ。インド・インフラ株ファンドが75%に対し、「S&P500」は49%、「オルカン」は41.10%と一段階低い水準になっている。
過去1年間のリスクは、新興国に分類されるインド株で、しかも、インフラ関連にフォーカスしたファンドであっても11%程度、インド株全般を対象としたファンドでは10%程度と一段と低くなっている。
価格のブレが株式ファンドとしては小さく、ファンドの基準価額(分配金再投資ベース)の動きは、直線に近い形で右肩上がりになっている。投資対象としては理想的な軌跡といえる推移だ。このようなリスク水準が年15%以下の比較的低い水準にあるのは、米国の「S&P500」なども同じようなことが言え、これらリスク水準が低い株式ファンドの価格推移などを背景に、現在の相場付きを「ゴルディロックス相場(適温相場)」とみる向きもある。
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