バイトテロ」とも言われる迷惑行為が後を絶たない中、

損害を被る可能性がある企業に対して、弁護士費用などを補償する保険商品が人気を集めている。

 

 

 

 

  昨今の企業を守る

 

アルバイト店員が商品や器具を使用して悪ふざけを行う様子を撮影し、写真や動画をネット交流サービス(SNS)に投稿する「バイトテロ」。

コンビニ店での商品のつまみ食いなど、相次いで問題になり、企業は常にリスクを抱える。

 

 

 

  東京海上日動が新保険

 

東京海上日動火災保険は2019年4月、「レピュテーション(評判)費用保険」の販売を始めた。バイトテロや異物混入など、ネット炎上に関するリスクを想定している。危機管理コンサルティングや弁護士への相談、ネット投稿削除に関する費用を補償する。連携するコンサルティング会社が、謝罪会見や第三者委員会の設置を支援する。23年12月時点で、加入者数は前年度比120%増となっている。

 

損害保険ジャパンは20年7月から、総合保険「ビジネスマスター・プラス」の特約を販売している。問題解決に要した弁護士費用の補償や、苦情への対応方法を無料で相談できる「クレームコンシェルサービス」を利用できる。契約数は年々増加し、約2万件(23年12月時点)にのぼる。担当者は「消費者の権利意識の高まりや、インターネット社会の成熟化に伴い、企業は以前にも増して経済的被害のリスクにさらされている。バイトテロに限らず、企業向けの保険のニーズは高まっていくだろう」と話している。

 

 

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