大岩ゴロゴロの新規開拓 | メインテーマ2

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テーマを持って、より充実したものに。

その渓は40年ほど前に釣りの先輩に1度連れて行ってもらったのですが、

 

支流を釣り下りながら本流へと入るのですが、本流に入って少し遡行すると滝があって釣行終了(その頃は高巻きという言葉も知らなかったし、そのポイントで出来たのかも分かりませんが)となり、あまり楽しめなかったためそれっきりとなっていました。

 

しかしホームにしていた渓が釣り荒れてしまい、新規開拓するには有力な渓の1つでした。

 

ただ車道から50m以上の高低差があり、何処も急斜面で明確な入川道もありません(-_-;)

 

そこでシーズンオフにでも入退渓ポイントを調べようと思っていたのですが・・・

 

で、結局ぶっつけ本番となりましたが、準備だけは整えておきました。

 

 

モンベルのチェーンスパイク

 

今回のテーマは新しい入退渓ポイントを探すこと。

 

先の教えてもらったポイントはすぐに遡行が困難となり、高巻きが出来るかどうかも分からないためスルー

ジオグラフィカと周りとは違う変化(人工的なものも含めて)を実際に目で確認して探します。

 

3箇所目にして人の手が加わったと思われる獣道を発見!

 

 

所々で注意して見ないと分からない様になっていましたが、「思っていた以上に楽勝!」で渓に降り立つことが出来ました。

 

あとでこの楽観により大変な目に遭いましたが(-_-;)

 

渓相は以前来た時の記憶からイメージしていたのとは異なり、大岩ゴロゴロで水量が多く、簡単に対岸へ渡れない(・_・;)

 

ザ・渓流という感じなのでポイントは多く、早速1匹目がヒット。

 

 

初フィッシュなので取り敢えず画像に納めておこうと辺りを見渡すも、

大岩ゴロゴロで撮影場所がないため、この様な画像になってしまいました(^_^;)

 

 

その後も延々と大岩ゴロゴロが続き、ヒットしても前述のとおりですぐリリースしていましたが、

やっと綺麗なのがタイミングよくヒットしました。

 

 

初釣行の時は膝下の筋肉が悲鳴を上げましたが、今回はアップダウンの連続で大腿四頭筋が悲鳴を上げだしたタイミングで高巻きポイントが出現。

 

予定の行程の2/3辺りです。

 

実はグーグルアースとジオグラフィカで目を付けたポイントの周辺に、退渓ルートが有るだろうと思い目指していました。

 

遡行してきた2/3を下るか、この高巻きを越え、退渓ルートがあるかないかも分からない退渓ポイントを目指すかを考えた時、降りた時の「楽勝!」が頭をよぎり、あと1/3遡行すれば楽な退渓ポイントが有るだろうと希望的観測を持ってしまいました。

 

高低差70mほどの登りになるのですがね・・・(-_-;)

 

高巻き中に大腿四頭筋が痙攣を起こしたため、斜面に這いつくばった状態で治まるのを待ち、

 

乗り越えてからは昼食を取るのも忘れ、釣りもそこそこに退渓ポイントを目指しました。

 

魚がヒットしても、予定時刻までに退渓ポイントまでたどり着けるか、その後無事に帰れるかどうかの不安が勝り、楽しくありませんでした。

 

その退渓ポイントに到着したのが15時30分

 

到着してホッとしたのも束の間、これから退渓ルートを探さなければならないが、予定より30分遅れなのでゆっくりと探している時間がない。

 

何か目印の様なものがないか、獣道らしきものがないか探しながら、70mの急斜面を這い上がる覚悟で登り始める。

 

20~30mほど登った辺りで、人が通ったであろう獣道を見つけた時は、「やっぱりあった! これで楽に帰れる」と喜びましたが、

 

すぐにその道は途切れ、辺りをいくら探してもそのあとのルートが見つからず、捕まる木を目指して這い上がります。

 

事前に等高線を確認していましたが、ポイントがずれていたのか思っていた以上に斜面がきつい!

 

そんな木に捕まりを繰り返していて、ルートがないか探そうと体を起こした時に、枝に帽子のつばをひっかけてしまい、そのはずみで眼鏡が落下!

 

幸い途中で止まった様に見えたので、自分の土砂崩れで流さないように回り込みながら回収にずり降りました。

 

若い方は分からないと思いますが、横山やすしさんばりに「めがね、めがね」と手探りで探すも見つかりません(^_^;)

 

暗くなる前に車道に上がらなければなりませんので、捜索時間を30分と決め探しました。

 

15分位経った頃、キラッ!と他とは違う光るものが目に入った!

 

もしやと思いお落ち葉の中に手を突っ込むと、やはり私の眼鏡でした。

 

回り込んだつもりでしたが、私の体の下敷きになって落ち葉の中に埋もれていたのかもしれません(-_-;)

 

「これで帰れる」

 

この安堵感が残りの急斜面を這い上がる力となりました。

 

 

結局、車に戻って来れたのが薄暗くなった17時30分。退渓に2時間も掛かってしまいました。

 

帰ってきてこの有り様を嫁さんに話すと、「奇跡の生還やね」と

 

本当にあの時眼鏡が見つかったのは奇蹟だったのかもしれません。

 

突っ込みどころ満載の私の失敗談で、そんな私が申すのもなんですが、みなさんも渓流をなめず、希望的観測は持たず、安全優先で余裕のある釣行を心掛けてください。