最近、脳の具合がだいぶ悪い。
 このブログをはじめたきっかけのひとつでもあるが、私の脳はかなりイカレている。

 パニック発作。
 私の場合、平衡感覚と呼吸が失調し、激しいめまいと吐き気、苦痛と不安と恐怖が生存本能を萎えさせる。

 ここ数日を乗り切ればまた平穏な日々が戻るだろうとは思うが、当面、次の発作が怖くて布団に行きがたい。
 眠るのが大好きな私にとって、これはかなり苦しい状況だ。

 感覚をそのまま伝える手段がない以上、言葉を使うしかないわけだが、どう説明しても体験したことのない人には伝わりづらいと思う。
 正直、私も私以外の人の症状については、正確には理解できていない。

 出産の苦痛を男子が理解するのと同じくらい、自分がなってみないと、このきつさはわからない。
 その瞬間を乗り切ればどうということはなく、また産みたいと思う人もいるようだが、なにも生み出さないパニック症状については、できれば一生涯、避けて通りたいところだ。


 人によっては、呼吸や心拍に顕著な異常を感じるらしく、場合によっては救急車を呼び、心臓病などを強く訴える人もいるようだ。
 脳の失調なので、首から下をどう調べても異常は見つからない。

 私の場合、脳そのものに圧迫感がある。
 耳から漏れそうな脳漿を鼓膜がぎりぎりで押さえていて、風船のように膨らんでいる感じだ。

 このまま脳死してくれと思うほど、いわく言い難い不快感。
 で、最初は脳腫瘍のようなものを疑うわけだが、おそらくそんなものはないだろう。

 ただの「気の病」だ。
 騒ぐほどのことはない、いつものように引きこもっていれば治る。

 と、冷静になって思い返せば軽んじてみたい症状だが、その瞬間だけはマジできつい。
 あえて軽んじてはいるが、こっそり恐れてもいる。

 波が去れば、まったく問題はない。
 が、またアレがくると思うだけで、かなりの恐怖だ。

 希死念慮。
 眠剤に逃げる気持ちが、よくわかる。

 診断を受けているわけではないので、薬はない。
 酒でも買ってくるしかないが、よけいひどくなる恐れもあるので難しいところだ。


 ものの本によると、一年間のどこかのタイミングで成人の11%が経験し、パニック症(発作への恐怖で行動変容を起こす状態)になると2~3%らしい。
 女性に多く男性の2倍、通常は青年期の終わりから成人初期に発症するという。

 そんなわけで、まあ、めずらしいわけでもない。
 そう思えば、多少は慰められる。

 よく考えると、かなり感心もする。
 人間って強いんだな、と。

 あの強烈な恐怖と不快感、不安の濁流に見舞われて、勢いで死んでしまう人は相当数いてもおかしくない。
 いや、もちろんいるのだろうが、さすがに人口の11%が自殺はしていない。

 つまり、ほとんどの人は、あの恐怖と苦痛に耐えて生きている、ということになる。
 感心せざるを得ない。

 私の場合、高層階に住んでいたり、手近に武器があったりすると危険なので、慎重に避けるようになった。
 その期間に入ってしまったようだと認識したら、電車やクルマにも、なるべく乗らないようにしている。

 そういう選択をできる状況に暮らせていることは、とても幸せだと思う。
 もし勤め人で、決まった時間に決まった行動をしなければならないとしたら、死のタイミングはかなり近づくだろう。

 まあ生きていることが幸せかどうか、という問題もあるが。
 掘り下げると怒られそうなので、このくらいにしておこう。


 ……最近、スマートウォッチを使いだした。
 それによると、発熱や血圧、SpO2には問題ない。

 気になるのが、脈拍だ。
 そもそも頻脈の傾向があり、たまに大きく下がるが、基本的に100近くを維持している(直近の6時間平均は93、最小58、最高108)。

 看護用語辞典によると、脈拍数が100/分以上だと頻脈と定義されるようなので、かなり近い。
 それだけで病気というわけではないが、気になる。

 個人的に思うのは、早く死ぬんだろうな、という感覚だ。
 一生のあいだに打つ心拍数には限りがあって、私はそれを早めに消費している。

 小動物ほど脈拍が早く、寿命も短い。
 小人物の私も、その例に漏れないような気がする。

 てなことを言いながら、アホみたいに長生きする可能性もあるので、年金には期待したい。
 恐ろしい話だが。

 いつ死んでもいいように、身の回りの整理だけはしておこう。
 以上、ひさしぶりに初心に返った記事でした。