私は映画をよく見る。
また映画の話か、おまえはネタに詰まると映画だな、と思われるのもなんなので、きょうはその周辺事情の話をしよう。
映画を含めた動画を配信している、いくつかあるサブスクタイプの大手サイトのひとつ。
そこに無料会員登録をして1か月たったので、解約することにした。
無料期間だけ楽しんで解約するという、運営側にとっては許し難いユーザーかもしれない。
申し訳ないという気持ちもないではないが、そんな柔弱な精神を吹き飛ばす事象の発生について、以下ご報告申し上げる。
当然の話だが、無料期間内に解約手続きをした以上、課金されるわけがない。
が、クレジットカードの請求を見たところ、料金が引き落とされている。
いくら商人でも、自分で作ったルールを破ってまで、顧客の懐から盗み出すわけがない。
さすがに大企業なので、基本的にはそう信じていた。
これは仕様なんだろう、クレジットカードの有効性確認のために一度課金してから、自動的にキャンセル返金されるのだろう。
という感じで状況を問い合わせてみた。
すると最初に返ってきた答えは、「過去に動画配信適用があったお客様のため、入会いただいた当日より有料会員様の利用になっております」だった。
過去に使ったことがある? と言われ、しかたなく記憶を掘り起こしてみた。
もしかしたら使ったことがあるかもしれない……。
が、何年も前の話だし、だとしたら適用外であることを入会時に説明しないのはおかしいのではないかと、再度問い合わせた。
二度目の返答は、「お客様は無料お試しキャンペーンの入会ページからご入会いただいておられませんでした」だった。
説明が変わっているじゃないか、しかも、それこそバカな話で、無料登録以外の画面から登録するという発想自体がない、と三度問い合わせた。
三度目の回答は、「Yahoo! JAPAN IDログイン後、入会いただいていることが確認が取れました。そのため無料お試し適用にならなかった恐れがあります」という説明だった。
よく意味のわからない、それ自体、突っ込みどころのある説明なのだが、ともかく向こうの手続き上の問題だったため「クレジットカード会社を通して、減額調整をさせていただきます」という当然の結果に落ち着いた。
にしても、どうだろう?
必要な情報は、すべて最初に伝えているにもかかわらず、何度も「虚偽の説明」をして、執拗に「諦めさせようとしている」としか思えない対応ではないか?
めんどくさいからいいや、と問い合わせを諦めれば、当然お金は戻ってこない。
そもそも1000円程度の課金なので、諦める人は多いだろうと思う。
私も正直、お金などはどうでもいい。
が、「だまされる」ことについては心底から虫酸が走る体質だ。
私は断じてクレーマーではない。
根拠のない、あるいは薄弱な苦情を突き付けて、相手を困らせることに喜びを感じるような病的な人々を、心底から憐れんでいる。
だが今回の場合、明らかに悪いのは相手だ。
そもそも言うべきことを言わないと、企業というモンスターが調子に乗る。
もちろん課金というシステム的な問題については、サポートの責任ばかりに帰せないところはある。
しかしオペレーター自身が積極的に「ダマシ」に来ている事実については、重大な責任がある。
適当な説明で、諦めてくれたらしめたもの。
何度も「悪いのはあなたですよ」と説明されたら、そうなのかなと思ってしまう人もいるだろう。
だが私には通用しない。
とくに今回の動画配信サイトは、昔からクズだった。
言われて考え、思い出したのだ。
もう何年も前、たしかに私はそのサイトに登録したことがある。
そして登録の2日後、アマゾンのアカウントが乗っ取られ、ギフト券がすべて使われるという事件が発生した。
ログインに同じアドレスとパスワードを使用していた私の責任もないとは言わないが、だからといって顧客情報を流出させていいわけがない。
パスワードの使い廻しはよくない、ということを知る授業料としても、数万円分のギフト券は高すぎる。
もちろんアマゾンに申請して、ただちに原状回復の手続きを取ったが。
当時は、乗っ取りの原因がそのサイトにあるという確信まで、あったわけではない。
が、今回の件で、確信した。
まともな情報システムを構築できない、ゆるゆるなあの会社のセキュリティのせいで、私は二度も被害を被ったのだ。
こんどこそ忘れないようにして、二度と登録すまいと心に銘記しよう。
現在、コロナウイルスのせいで引きこもりを余儀なくされている方々。
このTという動画サイトには、お気をつけ召されい……。