樹齢 1300年 天狗杉

牛尾山法巌寺「天狗杉」

音羽山の山頂に祀られた音羽山権現社をはじまりとし、778(宝亀9)年、清水寺の開祖ともなる奈良の延鎮(えんちん)上人によって創建された

以来、山岳修行の道場として栄え、弘法大師(空海)も修行したと伝わる

延鎮上人は、淀川から金色の水をたどってこの地にたどりついたという伝承があり、現在も本堂の傍らで「金生水(きんしょうすい)」が湧き出ている

天狗杉と呼ばれるこのスギは、開山時に植えられたといわれ、大杉坊大権現として信仰されている

大杉坊とは天狗の名前

山の神である天狗は、山中を自在に飛び回り登山者や参詣者を守護するという

麓には「天狗の爪研ぎ岩」があり、寺で天狗の叩く太鼓の音を聞いたなど、天狗にまつわる言い伝えが数多く残っている

階段を下りると、斜面に立つ木のすぐ近くまでいくことができる

幹の直径は大人が両手を広げたくらい

中は空洞という

何本もの太い枝がのびやかに広がり、圧倒的な存在感がある

奈良時代の信仰を守る古寺で、大木は今日も天狗伝説を語り続ける

延鎮(賢心)は、勅命により「法厳寺」の寺号を得て創建し、本尊は十一面千手観音像とした

境内地は、現在地よりも山頂よりにあり、当初は法相宗だった

堂奥地には聖霊殿(神明社)に天智天皇の聖霊を祀る。(『法厳寺由来』)