禅の心 世界に広めた 功労者

金沢市出身の仏教学者・鈴木大拙記念館金沢市が2011年(平成23年)に開設した

設計は金沢市にゆかりの深い日本芸術院会員の谷口吉生

大拙生誕地の近くに立地し、借景となる本多の森公園との調和や大拙の精神とされる「静か」「自由」の具現化を図ったとされる開

開館日の10月18日は大拙の誕生日であった

 

鈴木大拙は英文で仏教について多くの発表をしており、当館の入館者のうち約30%を外国人が占めている

建物は「玄関棟」「展示棟」「思索空間棟」とこれらを結ぶ回廊からなり、回廊の両側には「水鏡の庭」「玄関の庭」が配されている

「水鏡の庭」は浅く水をたたえ、「思索空間棟」はその中に浮かぶように立っており、静かな空間を演出している

「思索空間棟」は、谷口が禅宗寺院の住職が生活する空間「方丈」をイメージして設計した建物で、中で「水鏡の庭」や本多の森を眺めながら坐禅を組むこともできるようになっている

「展示棟」では収蔵品のうち大拙の書、写真など33点が展示されている

展示品には詳細な説明はない

これは来館者がそれぞれに考え、大拙の思考を感じるための趣向である

記念館陸続きに「松風閣」がる