春風に池の水もとけはてゝのどけき花のかげぞうつれる

御御籤を引きました、小吉

大野は奈良時代より川湊として栄え、また江戸時代は北前船の拠点として栄えた金沢の港町であり、日本五大醤油産地の一つに数えられています 

醤油蔵の町・大野は、古い町家建築形式が残っており、金沢市の伝統環境保存区域として、「こまちなみ保存区域」の名称で指定されています

 

小高い山の上に鎮座し、境内は四季折々の美しい自然の彩が見られ、正面には白山連峰、背後には日本海・金沢港を一望できる好立地にあります

主祭神:大山咋神

(おおやまくいのかみ)名前の「くい(くひ)」は杭のことで、大山に杭を打つ神、すなわち大きな山の所有者の神を意味し、山の地主神であり、また、農耕(治水)を司る神とされる

主祭神:大物主神

(おおものぬしのかみ)大物主は蛇神であり、水神または雷神としての性格を持ち、稲作豊穣、疫病除け、酒造り(醸造)などの神として篤い信仰を集めている

御神木

『社伝』によると、聖武天皇の天平5年(西暦733)、加賀国の住人(道 高古)が近淡海国の日枝山大山咋神の神徳に感じてこの地に奉斎したとあります

また、『大野郷山王社来由』によると、天平5年6月二十四日、近江国の住人で、大野何某という人が、大山咋神を崇敬していたが、生国が加州大野郷であったので、その子行根に奉遷安置させたといわれております

大山咋神は、日本最古の書物である『古事記』にもその御神名が記されている比叡山の山の神様であり、麓(滋賀県大津市坂本)に鎮座する日吉大社東本宮の御祭神です。

貞観2年(西暦860)には日吉大社西本宮の御祭神である三輪大物主神を勧請合祀し、大山咋神と共に当社の主祭神としております

倒れた柱の跡

また、明治35年に境内末社菅原社を、明治40年には境内末社の鎮火社・西宮社・稲荷社を合祀している

創建以来、四方祓い、商売繁盛、家内安全、厄除けの霊験があらたかとして多くの方より崇敬を受け、今日に至っています