梅雨近し 修験行列 雨に濡れ・・・幸師

 

大鳥居(高さ約34m、幅約42m)

背後のこんもりとした森が大斎原

熊野本宮大社はかつて、熊野川・音無川・岩田川の合流点にある「大斎原(おおゆのはら)と呼ばれる中洲にありました

約1万1千坪の境内に五棟十二社の社殿、楼門、神楽殿や能舞台など、現在の数倍の規模でした

江戸時代まで中洲への橋がかけられる事はなく、参拝に訪れた人々は歩いて川を渡り、着物の裾を濡らしてから詣でるのがしきたりでした

音無川の冷たい水で最後の水垢離を行って身を清め、神域に訪れたのです

明治22年(1889年)の8月に起こった大水害が本宮大社の社殿を呑み込み、社殿の多くが流出したため、水害を免れた4社を現在の熊野本宮大社がある場所に遷座しました

かつて多くの人々の祈りを受け止めた大斎原には、流失した中四社・下四社をまつる石造の小祠が建てられています

大斎原は桜の名所としても知られ、鮮やかな春の色に彩られた姿も見もの

神が舞い降りたという大斎原。近年はパワースポットとして多くの人が訪れます

雨が降り止まず、時間の制約もあり大鳥居までの見学にとどめました