白鳳の 泉二宮 御神徳

泉大津市最大の神社で、天武白鳳元年(672年)の創建と伝えられています

式内社で和泉五社のひとつ、泉州二ノ宮

主祭神は、
農業の神であらせらる 天忍穂耳尊(あめの・おし・ほ・みみの・みこと)
紡織の神であらせらる 栲幡千々姫命(たく・はた・ち・ち・ひめの・みこと)

太鼓橋

本殿、摂社住吉神社本殿、春日神社本殿は重要文化財

拝殿

なかでも、住吉神社本殿は文永10年(1273年)の建立で、府内最古の神社本殿と言われています

本殿および春日神社本殿は、慶長7年(1602年)、豊臣秀頼が片桐且元を奉行として改築を行ったものです

拝殿も慶長ごろの建立で、その前に建つ二基の石鳥居とともに、市の指定有形文化財

神社境内は多くの樹木でおおわれていますが、高さ20~33mに達するクスノキ12本は、市指定天然記念物

これらのクスノキ大木群を含む神社の景観は、江戸時代と大きく変わらず、往時の姿を色濃くとどめています

天忍穂耳尊は天照大御神の御子神で皇室の御祖神の系列

栲幡千々姫命は御名の通り、栲は古い昔衣装の原料となる麻・絹・綿等一切の繊維類の総称であり、幡は「繒」「服」の字に相当し、布帛の総称で、繒具「はたもの」は、織機の意味で衣服の紡繊に種々工夫改良を加えられた姫神様

泉州の地が今日農耕並に紡繊を似って繁栄して居りますのも洵に御神徳のいたすところであります

考謙天皇(天平勝宝年中)村上天皇(天暦中)崇徳天皇(大冶中)の御宇鎮疫祈願御叡感の綸旨を賜わる

正倉院文書によりますと聖武天皇が和泉国五社大明神に社領御下賜の際、当社には大鳥神社と共に千三百石を下賜している