あふみの海 磯うつ浪のいく度か 御世にこころを くだきあるかな・・・井伊直弼

大雪

玄宮園

雪景色を撮影するにはラッキーだったが

登山靴の中はジュクジュク

冒頭の歌は、井伊直弼が世のために幾度となく心を砕いてきた

幕府の大老として国政に力を尽くしてきた心境を詠んでいる

幕府の大老として尊王攘夷派を弾圧した

処罰は幕臣にもおよび、旧一橋派の岩瀬忠震らが慶喜擁立に奔走していたことを罪に問われ、免職などの処分を受けた

閣内でも直弼の厳罰方針に反対した老中の太田資始らが免職された

井伊大老歌碑

さらに京都から江戸に戻った後、直弼と政治方針をめぐって対立を深めていた間部詮勝も罷免された

水戸脱藩浪士17名と薩摩藩士1名計18名による襲撃を受けた

最初に短銃で撃たれて重傷を負った直弼は駕籠から動けず、

供回りの一部は狼狽して遁走し、駕籠を守ろうとした彦根藩士たちの多くは、折から降り始めた雪を避けるために鞘に取り付けていた柄袋に邪魔をされ、抜刀する間も無く刺客たちに切り伏せられた

刺客は駕籠に何度も刀を突き刺した後、瀕死の直弼を駕籠から引きずり出し、首を刎ねた

享年46(満45歳没)

14:54分であったが電車は点灯していた

2024.1.25撮影