秀逸

一瞬モミジ谷に陽が射した

樹氷が一変した

氷、樹木、空気、陽光が一体となり耀いた

形として現れるものは何一つとして単独では成り立たない

我が見る世界を離して我はない

元来、物と我と区別があるのではない

客観世界は自己の反映と云い得るように

自己は客観世界の反映である

物が我を動かしたのでもよし、我が物を動かしたのでもよい

雪舟が自然を描いたのでもよし、自然が雪舟を通して自己を描いたものでもよい

西田幾多郎は、天地同根、万物一体といっている

我も自然と共にある