室町時代に芽生え始まった輪島塗、数百年にわたり技を磨き積み重ねてきました

国は歴史上または芸術上価値の高いものとして重要文化財に指定し、これを次世代に伝えることのできる保持団体を認定しています

1977年に認定を受けた輪島塗技術保存会が総力を挙げ5年の歳月をかけて制作した「夜の地球儀」

椀木地、曲物木地、指物木地、朴木地、髹漆、呂色、蒔絵、沈金の8部門で構成された共同制作プロジェクトによるものです

地球儀を取り囲む4枚の作品は、東京、北京、ロンドン、ニューヨーク

金とプラチナを主体に仕上げています

<東京>

球体の最小単位は、アテ(ヒノキアスナロ)材の板を薄く削って曲げている

295本の曲輪が使用されています

<ニューヨーク>

生漆を吸わせる木地固めをはじめとして基本的な工程を丹念に積み重ねています

<ロンドン>

蒔絵の作業後に全体を磨き上げ、仕上げに加飾となる沈金加える

数えきれない光の粒を、1つ1つ点彫りし、金箔、金粉を漆で定着させています

<北京>

一粒の輝きや闇の中に無数の人間の暮らしが包含されていることを物語り「夜の地球Earth at Night」は完成した

2022年3月に完成

宇宙に浮かぶ幻想的で美しい夜の地球の姿と都市の夜景図を、漆芸にしか表せない漆黒と金の輝きで表現しています

対立や分断を超えて思い巡らすことの意味を、輪島の片隅から世界に向けて伝えていく作品として、永く愛され続けることを念願します、とありました<m(__)m>