忉利とは?

忉利天はサンスクリット語で俗界における六欲天の第2の天のことで、意訳して三十三天ともいう

天皇の勅願所でした

昭和51年11月不慮の大火で七堂伽藍(大小30の堂塔)を全焼全壊した

小生社会人2年生で、当時ニュースで大きく取り上げられたので覚えている

第1期、第2期の復興事業として、今日までに金堂・金輪堂・鐘楼・摩耶夫人堂・一願地蔵堂・宗務所・密教学講伝所・天竺堂・手水舎・天空の大舞台などが復興再建されています

現在第3期復興整備計画が認可されました

第3期復興整備事業が完成すれば、勅願寺としての荘厳な伽藍と、仏母のみ寺、女人のみ寺、女人高野、山御堂などと讃えられてきた名刹としての品格がほぼ整うことになります

これらの大事業は、山を愛し、古寺に親しみ、仏教文化を愛で、篤い信仰心をもって当山にご参詣くださる皆さまのご協力とご支援がなければ到底到達することは出来ません

今日の極めて厳しい経済情勢下にあって、誠に恐縮至極に存じますが、多くの方々に仏縁を結んでいただき、摩耶山信仰と文化を後世に伝えたい

国立公園摩耶山の観光の名所となるようご支援をお願い申し上げます

ご本尊は秘仏十一面観音で、インド僧・法道仙人が伝えたものです

弘法大師が入唐の際に、当時中国で女人守護のみ仏として崇拝されていた梁の武帝作の摩耶夫人尊を日本に請来され当寺に奉安されました

この女尊はお釈迦様の生母で、それ以来「仏母摩耶山」(略して摩耶山)と呼び、寺の名を摩耶夫人の昇天された忉利天にちなんで「忉利天上寺」と号するようになりました

ご本尊の十一面観音は、お釈迦様が42歳の厄年に造られた所から、古来厄除招福の秘仏として信仰されています

女人の本地仏といわれる十一面観音と摩耶夫人尊をおまつりしているところから、仏母のみ寺、女人高野と謳われ信仰を集めています

祖霊が集まり留まる霊山としても知られ、祖先や精霊のみ魂を供養し鎮めるに相応しい霊場として信仰されています

神仏霊場兵庫第4番・新西国第21番霊場・関西花の寺第10番霊場・西国愛染明王第4番霊場・神戸七福神布袋尊霊場・神戸13仏第2番霊場・摂津国88所第8番霊場・福原西国奥の院霊場・兵庫観光百選選定地・兵庫県文化百選選定地などに選ばれている名所・名刹です