「人の幸せを祈ると、自分も楽しくなるよ」・・・横澤ひさ(103歳)さん

痛みを知っているから、相手の痛みが分かるだよ

人の幸せを祈ると、自分も楽しくなるよ

周りの人が健康で生きてくれればいい、って祈れる自分になったことが、すごいと思う

それが功徳だよ

戦う心っていうのをねえ、いつも言い聞かせている

弱い自分に、負けない心

トイレに行くにも戦い、戦い

つまづいたら、もう寝たきりになっちゃう

お題目を唱えながら一足一足

はた目では何でもない姿だけど、真剣だ

死ぬまでこの足で歩くだよ

それが使命だと思っている

もう骨と皮ばっか

毎日生きることは楽じゃないけどねえ

もう死ぬいうことが、悲しいとか思わんくなった

あーしときゃあ良かったとか、そういうことは、もうなくなっちゃったね

今はそれだけ

なんしろ生きてる限り、頑張るわ

倒れるまで、頑張るわ

私は弱ったい人間だで

あっちこっち痛いけど誰人も避けては通れない道でしょ

痛みを断ち切る題目だに

命のゴールまで、あと数歩

一日一日を大切に生きるだけ

負けられん

負けられん

日記を見せてもらった

「乗り越えてみせる」

「言い訳はしない」

「宿命転換」

強気の言葉がちりばめられていた

103歳になっても枯れることのない賢明さ

健康でいることが信心の証し

「まあ死ねんと思ってるうちは死なんと、生気に満ちた声を廊下に響かせる

「負けられん」、こちらに飛び散る米粒など、気にするふうもない

飛び散った米粒ですが、どれもよく噛んでいらっしゃいました

聖教新聞「103歳老人ホームでこう生きる」より抜粋