2004年1月31日、鳥羽湾にある有人の島が4つあるうちの一つ「神島」を訪ねた

三島由紀夫の潮騒の旅情を探し求めての1泊2日の旅であった

偶然といえばあまりにも偶然な出会いであった。道端で声をおかけしたご夫人が、かって三島由紀夫が潮騒を執筆のために訪れた寺田家のご夫人であった

三島由紀夫が使ったテーブルも残されていました

ご夫人は寺田家に嫁入りしたばかりの新妻で、昭和28年11月三島由紀夫は知人から紹介された寺田家で下宿をして潮騒を執筆した

朝ご飯を食べ終わると、毎日神島灯台を訪ね夕方まで帰らなかったと話しておられました

左・三島由紀夫、右・漁業組合長で義父の宗一氏

三島由紀夫からの手紙も拝読させていただきました

当初、三島のために用意した部屋に食事を運んでいたが、三島が皆さんと一緒に食事をしたいと申し出られ食卓を囲んだエピソードなどもお聞かせくださいました

伊勢湾と太平洋の境、伊良湖水道に浮かぶ円錐形の島の高台に立つ灯台で物語の構想を練ったのでしょう

周囲4km、2時間もあれば1周できる。最高峰は灯明山171m

初江が新治に「その火を越えて来い」と言った名場面<監的哨跡>からは渥美半島や志摩半島が望める

監的哨跡:旧陸軍が試射砲の着弾点を確認するために建てた施設

島南端の岬、石灰岩が風化してできたカルスト地形

三島由紀夫になった気分で伊良湖水道を眺める

(日本の灯台50選に選定されている)

時を忘れさせるゆるやかな時間が流れていた

港からすぐ家々が階段状に立ち並ぶ集落には、レトロな時計台や共同洗濯場など昔ながらの風景が残る

新治と初江がお参りした八代神社

200段を超える高い石段の上に鎮座する

神島漁港

伊良湖水道の激しい潮の中、伊勢エビなどを食べて育つ神島のタコ

鳥羽湾<答志島>に沈む夕陽