近代日本を担った45年の治世

封建国家日本が近代国家へと変貌し、世界の強国へと駆け上った栄光の明治を語る時、その時代を担った明治天皇を抜きにして語ることはできないだろう

剛毅なる大帝は、元勲に利用された悲劇の人でもあった

内戦と日清、日露戦争、黎明の日本を担った波瀾の明治天皇

葛藤は止むことがなかったと言わている

争いの外で、天皇は常にツンボ桟敷に置かれていた。天皇は孤独であった

 

 

その心境を明治36年に歌っている

「ひとあまたゐてだに旅はさびしきを荒野の原をひとりゆくらむ」

伊藤博文は、「政府は天皇の政府である。首相は天皇が任免するものであり、主権は人民でなく天皇にある、

この国では三権分立せず、ひとつに天皇に帰する。政党も議会も天皇の下にあり、これらは天皇を助けるものでなければならない。天皇はいっさいの国権を総攬するものであります」と、演説している

明治の元勲といわれる人たちは、神聖不可侵の位置に天皇を置きながら、その実、きわめて政治的に天皇を利用したとも言われている