人生山あり時々谷あり・・・田部井淳子

<がんが与えてくれた‟贈り物”>

14:34分、裏登山道

突然の余命宣告

2012年3月、私はがん性腹膜炎と診断されました

国見峠に向かいます

2007年にも初期の乳がんと診断され、手術や放射線治療をしましたが、副作用の影響はありませんでした

朝陽台北側の岩塊

「大変深刻です。お腹の中にたくさんのがん細胞が見られます。骨盤まで入り込んでいるので、非常に厳しい状態です」

岩頭

「ステージⅢCのがん性腹膜炎」、それは限りなく末期に近いということですね。先生は「そうですね」と答えました

御在所スキーゲレンデ

5年生存率は3割、「あぁ、70歳を過ぎていてよかった」と思ったのです

ズームアップ

70過ぎまでやりたい放題やってきたのですから、もう思い残すことはない

U字に窪んでいます

「まあ、いいか。来月この世を去ることになっても後悔はない」という気持ちでした

冬は樹氷が綺麗だと思う

病気になっても病人になってはいけない

笹原地帯

まず抗がん剤を12回投与し、ガンを小さくして手術を行った後、再び12回の抗がん治療を行うことになりました

小さな渡渉

治療中無理のない範囲で山歩きも再開しました

水場

抗がん剤治療のおかげで、今まで行けなかった場所に夫婦で旅行することができたわけです。その意味では怪我の功名だったと言えるかもしれません

がんという病気が私たちに与えてくれた‟贈り物”かもしれません

陰と光と青空

赤文字は、田部井淳子著「人生山あり時々谷あり」より抜粋