人生山あり時々谷あり・・・田部井淳子

はからずもエベレスト登頂で、私は「女性登山家のパイオニア」のように呼ばれるようになってしまいました

青空に浮かび上がる朝暘台レーダーサイト

私が山登りを続けてきたのは、記録をつくりたいからでも、自分の限界を試したかったからでもありません

リフトの架線

私が世界中の山を旅して回っているのは、「自分が見たことのない景色を見たい」から

隊列

つまり、私は登山家ではなく、登山を純粋に楽しむ愛好家なのです

朝暘台広場への分岐

御嶽神社お参りできなかった<(_ _)>

エベレスト登頂から17年後の1992年、今度は「女性で世界初の七大陸最高峰登頂者」という肩書をいただくことになりました

花こう岩の岩肌

これも、「七大陸最高峰制覇しよう」と考えてのことではなく、たまたま登りたい山に登って結果、そうなっていただけのことです

イブネ方面

もともと私は、「制覇」とか「挑戦」という言葉は好きではないのです

御在所の嶺見納め

国見岳

記事に「未知への挑戦」というような見出しをつけられることが多いのですが、そのたびに、「いやあ、私、そんなんじゃないんですけど」と、首をすくめたくなります

尾高山

とはいえ、各国の最高峰を目指すことは、いささかのこだわりがありました

裏道下山口

最高峰というものが、「どの山に登ったらいいか」という、一つの目安になるからです

国見峠へ向かいます

すると、ガイドさんが「実は、もっと面白い山があるんだよ」と教えてくれます。そして世界がどんどん広がり、登りたい山が次から次へと出てきます

四差路標識塔

赤文字は、田部井淳子著「人生山あり、時々谷あり」より