謎を秘めた奈良時代の仏塔
北東面から七段の『頭塔』
北面の図
その他の石仏には、北三段には仏本生説話像、東五段には法華経の二仏並座像、西一段には涅槃経の仏棺礼拝像、東一段には維摩経の文殊維摩対論像が、北一段、南一段、西一段には華厳経の善財童子歴参像として解釈されるものがあり奈良時代の、仏教説話美術として注目される
重要文化財「頭塔石仏」
浮彫如来及両脇侍二侍者像
風化して形が読み取れないものもあります
現在は瓦屋根を取り付けて保護されている
南面は発掘されていないようです
南面には五輪塔が並んでいます
東南面
頭塔の役割は五重塔などと同じように仏舎利を収める仏塔と考えられます
頂上にある五輪塔は発掘調査前から置かれていたものであり、おそらく江戸時代に据えたものであろう
頂上には心柱痕跡があり、土塔内部には心礎があるものと思われる
仏菩薩に見られる豊満な表現は、天平盛期の特徴をよく示し、記録にある通り神護景雲元年(767)に造立されたと考えられる
頭塔石仏は、数少ない奈良時代の石仏として極めて貴重な遺例であるが、諸仏に対する廬舎那仏の優位性を示すその立体曼荼羅的配置は東大寺廬舎那大仏と並ぶ天平文化の壮大な理念を示す遺構として重大な意義がある
石仏には、石の表面に仏の姿を刻んだものや、その逆に仏の姿を残して石の表面を削ったものなどがあります
また、仏の姿にも、単独で座った姿や従者らと並んで座った姿などがあり、また仏の周囲に小さな仏を多数配置したものや、異国風の植物文様をあしらった覆いを配置したものなどがる
発掘調査は、奈良国立文化財研究所が担当し、1987年から1998年まで9次にわたる調査を行った
その結果、頭塔は一辺32mの石積みの基壇上に建つ7段の階段状石積みからなり、基壇を含めた全体の高さは約10m
石積みの上に瓦葺きの屋根がのっており、奇数段には石仏が配置されていたことなどが明らかになった
現状の頭塔内部にはひとまわり小さい頭塔があり、それが当初期のものであるなど、頭塔が他に類例のない特異な形の仏塔であることが分かった
以前から見たいと思っていたものを年末に見ることができ、約30分ほどであるが異次元の世界に身を置いたような錯覚にとらわれました


















