般若心経を生きる・・・森政弘⑪

それは悪の中に善を見るという、大乗仏教を貫く如来蔵思想でもあります

9月1日12:17分、岳沢湿原

つまり一切のものは仏性を備えているということです

オオカメノキの実でしょうか

要するに、醜いそれぞれの煩悩に覆われた人間の底には自性清浄心(じしょうしょうじょうしん)、本性が、全く無垢でこの上なく清らかな心、それが仏の心、がある

それを信じるのが仏教の信、すなわち心を信じるという意味を含めて「信心」というわけです

六百山2450m

仏教では、信仰より信心の方が本来的だし、正式のようです

穂高への救助ヘリは、松本からこの上空を飛んでくる。ガスていたらヘリは飛べない

というところで、宗教家の話は終わるのですが、私たちは、それをもろに応用するわけです

岳沢

穂高の峰々は雲の中

たとえば、レコードにゴミが付着するという悪現象から、コピー機が生まれてきます

一羽の白い鳥

レコードにゴミがくっつくというのを如来蔵と見て、無記に立ちかえれば、プラスチックの板に粉体が付着したとみることができます

粟に似た植物、何でしょうか?

レコードを紙に置き換え、レコードの場合には偶然ついていた静電気を、今度はコピーしたい文字のとおりに紙の上に帯電させる

明神岳2263峰

そしてその上からトナーを振りかけるというように工夫すれば、コピー機の出来上がり

梓川の流れ

悪の中からコピー如来がお出ましになったわけです。静電気現象という本性を保ったまま悪を善に転じることができるのです

岳沢をズームアップ

これからの創造性開発は、いよいよ「三性の理」のような仏教的な考えの出番だと私は考えています

小梨平

青文字は、1993年11月号「プレジデント」より

to be continued