般若心経を生きる・・・高田好胤⑫

「迷情の四句、みな非なり」と申します

前鬼「小仲坊」が凄いと思うのは、他の世界遺産で末裔が生活をしている場所というのがほとんどないのではないでしょうか。例えば、同年代の世界遺跡・メキシコ南部の「カラクムル遺跡」、マヤ遺跡のひとつといわれ、密林に聳える高さ55mのピラミッドであるが、人の気配がない

自己本位を離れることのできない判断、皆々すべてが間違いであるという戒めです

1300年間、連綿として受け継がれて来たことは奇跡といっていい

四句は、全て判断は四つの範疇におさまるとの所以から、判断の悉くという意味の言葉です

生きるということは、生活が成り立たなければならない

考えてもみてください。私どもは文明文化を進歩と思い込んで、便利と贅沢、欲望の追及に明け暮れてきました

文明の進歩に伴って人の意識は変わる。それゆえ存続することが難しい

便利、贅沢、欲望の満足への飽くなき追及、これがあたかも文明開化、進歩であると思い込んできました

明治元年の神仏分離令に続き、明治5年修験道が禁止され、修験道の信仰に関するものが破壊され、強制的に還俗させられた

そのあげくのはてに行き着いたのが、われわれの住むこの地球を豆粒一粒の大きさで焼けつくしてしまうような火の発見

最大の危機を迎えた。破戒されずに、還俗させられなかったのは、秘境で1軒屋だったことが幸いしたのでしょう

科学のことはわかりませぬが、原子爆弾だの水素爆弾だのと、地球ばかりか宇宙までお騒がせをし、そうした科学の発見に明け暮れる学者たちに「ノーベル賞」が贈られる

政府や中央の目が行き届かなかった

それが人間の業です。今日の世の中の正体であります

夕食後、五鬼助ご夫妻(三津子夫人)が今春20日間かけてスペインの巡礼道を歩いてきたと、巡礼地の朱印帳を見せてくださいました

進歩だ発展だと汲汲している、それが恐ろしい地獄への所業であることも気づかずにです

巡礼の道で世界遺産に指定されているのは、大峯奥駈道とスペインの二か所しかない

訪ねることができて本当に良かった。案内してくださったS・Yさんには大変お世話になった、と話されました

般若心経はいみじくもこれを顛倒(てんどう)の二字でお示しくださっています

名前を聞いてびっくり、小生の山の師匠ではありませんか!しかも山耀会立ち上げのきっかけを作っていただいた方なんです!

そんな縁で繋がっているとは、ご夫妻も吃驚されておられました

青文字は、1993年11月号「プレジデント」より

to be continued

小生の座右の書として残しています