般若心経を生きる・・・高田好胤⑧

「世の中は娘が嫁と花咲いて嬶としぼんで婆婆と散りゆく」世の中です

前鬼川上流の北股川

この「いろは48文字」は涅槃経の「諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽」の偈を、わが国の国語の字母を悉く含めて、その教えを今様の歌に詠まれたお経の教えです

蝉の聲と水の音しか聞こえてこない

まず、自らの愚かさを自覚すること

私は法相宗の僧侶です

川を占領する大岩

日本の残っている宗派の中で、一番古い宗派でありますが、この宗というのも本来は、今日の宗派の宗の意味、つまり教団、組織、セクトの意味ではない

この岩場を越えないと垢離取場にはたどり着けない

奈良佛教の場合、南都六宗と申しますが、その南都六宗の「宗」は、同じ「宗」でも、本来は学派であり、スクールなのです

ここで出会ったのは、東京から来たという中年の男性一人だけ

つまり薬師寺法相スクール、薬師寺真言スクール、東大寺華厳スクールという、その意味でありました

前鬼裏行場では、沢登りのグループ5人と中年男性1人の計6人

南都六宗の中で、三論宗、成実宗、倶舎宗は、現在残っておりません

垢離取場、ここで罪や穢れを取り除きます

現存する宗派の中で、一番古いのが薬師寺と興福寺の法相宗、次が東大寺の華厳宗、そして唐招提寺の律宗、これを合わせて南都六宗と申します

前鬼ブルーと呼ばれる

法相宗の宗学は、唯識教学であります。この唯識佛教のご修行を眼目として、あの玄奘三蔵はインドへお渡りになりました

命の輪廻

中国の唐時代の貞観3年(西紀629)8月に長安を発ち、16年後の貞観19年(西紀645)に長安の都へお戻りになりました

偉大なる自然

玄奘三蔵のお弟子さま慈恩大師が玄奘三蔵の薫陶をいただかれ、法相宗という宗派の祖師になられました

厳粛な行場です。遊び泳ぐ場所ではありません

薬師寺はこの玄奘三蔵の流れを汲み、興福寺とともに法相宗の大本山です

もっと上流へ行ってみたい、冒険心が沸き上がってくる