般若心経を生きる・・・松原泰道⑩
つぎは、不増不減です。奈良市興福寺にある「猿沢池」は、全国に有名で、同地方へ出かけた人ならその池畔で休息しているはずです
6月2日14:21分赤岳山頂(南峰)
標柱の下のお札
平成29年熊野修験 奉修行信國赤岳入峯
天下泰平如意祈攸 2月吉祥日 那智青岸渡寺
修験者は全国の行場を巡り、修行と祈りをささげる
ある時ガイドさんの、「この池は不思議な池です。どんなに日照り続きでも池の水は減りませんし、またどんなに雨が降り続いても池の水は増えません」という説明を聞いたとき、私は『般若心経』に「空」の特徴や働きを示す「不増不減」の言葉があるのを思い出しました
旧い標柱は長野県でしょうか
「不増不減」は「不増にして不減なり」と読み下します
八ヶ岳の裾野
やさしく表現すれば「増さず・減らず」で、空の本体の中には増・減がない
360℃パノラマの展望を楽しみました
人間が自分にとらわれて、増減の価値判断をするのだから、この「自分」抜いてしまった空の世界には、「増減」はないということです
三角点で手固め式
「不の思想」の神髄
『般若心経』のある講義書には「不増不減」を、物理学でいう「エネルギー不変の原理」になぞらえて解説してありますが、私はその説をとりません
東峰から西峰へ移動
なぜなら、『般若心経』は物質と精神とを並列させずに、より高い次元の統一した思想で説いているのです。つまり、「空」から見ているのです
細いリッジを渡り北峰へ向かいます
これも人生論の上から申し上げていくと、毀誉褒貶の社会を生きる人間にとっての道しるべになるのではと思います
左右切れ落ちています
お釈迦様の教えを詩で説いたものが「法句経」ですが、その第227詩に、
風の強い日は危険ですね
ひとは黙して坐するをそしり、多くを語るをそしり
特に西側が切れ落ちています
イワヒバリ(◎_◎;)と声が聞こえたのでカメラを向けました
手前の岩の所に頭と尾が写っていました
また、少しかたるをそしり、およそこの世に、そしりを受けざるはなし
今度ははっきり捉えました
青文字は、1993年11月号「プレジデント」より
to be continued
将来また読もうと取り置きしていました










